金鯱賞にウインバリアシオンを出走させる、

一口馬主クラブの「株式会社ウイン」について。

株式会社ウイン」の代表は、

昨年の秋から「マイネル軍団の総帥」こと

岡田繁幸オーナーの三男・岡田義広氏が務めているため、

「マイネル・マイネ」や「コスモ」の馬が

同じレースに出走してきた場合は、

「実質、複数頭出し」考え、

「どの馬で勝負を懸けてきたのか」

を慎重に見極める必要があるのですが、

金鯱賞は「ウイン」の馬だけですから、

「純粋にクラブとして勝ちにきた」

と判断するべきだと思います。

昨年の「ウイン」は、

「11勝・獲得賞金3億1756万円」

という成績でしたが、今年は既に、

先週までで、過去最高となる30勝を上げており、

獲得賞金は、昨年を1億円以上も上回る

4億2431万円としていますので、

客観的に見て「極めて順調」と言える状況でしょう。

ただ、その一方で、

「好調振りが出資者の増加に直結していない」

と見ています。

と言いますのも、「ウイン」では、

全部で36頭の「2013年度募集馬」(現1歳世代)

のラインナップを発表しており、

その内、1次募集の25頭は6月24日(水)から、

2次募集の11頭は10月1日(火)から

出資の受付けを行っており、

それぞれ来年の1月31日(金)まで出資を受付けますが、

既に満口となっているのは、

「コスモフォーチュンの2012」
(牡、父ディープインパクト)などの5頭のみで、

募集中止となった2頭を除く29頭は、

現在も出資を受け付けている状況です。

その上、同クラブは、

ウインバリアシオンを使った2011年の青葉賞を最後に、

重賞では2年半以上も勝ち星から遠ざかっていて、

その連敗は「22」にまで伸びています。

よって、恐らく今はクラブの関係者達が、

「過去の募集馬を重賞で活躍させて、
クラブの知名度を上げ、今後の出資者増加に繋げたい」

と考えている筈です。

そして金鯱賞には、

これまで賞金3億4044万円を獲得し、

クラブの「稼ぎ頭」となっている

ウインバリアシオンを使ってくるのですから、

「ウイン」の関係者が、「勝負懸り」

となっている可能性は十分にありますし、

私がクラブの関係者であれば、

この馬を管理している松永調教師に対し、

「勝負仕上げ」をお願いするのは間違いありません。

最終追い切りについても、

力を出せる状態に持ってこれたと

判断できる内容でした。

したがって

「休み明けの今回は、次走に向けた叩き台」

などと安易に決め付けず、

最後まで念入りに情報収集を続けた上で、

最終的な取捨を決定すべきだと思っています。

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