シンザン記念で「注目している存在」として見ているのは、
青山洋一オーナーが出走させる
ジュエラーです。
青山オーナーは、東京都渋谷区に本社を構えている、
「株式会社エム・エイチ・グループ」の取締役会長を昨年の9月まで務めておりましたが、
現在は、役職を離れて大株主として経営を見守っております。
同社が、美容室の「モッズ・ヘア」を、日本全国に80店舗、
韓国と台湾に30店舗以上も展開していることや、
同ブランドのヘアケア製品の開発や販売などを手掛けているのは、
一般的にもよく知られている筈です。
島根県出身の青山オーナーが起業したのは、
地元で運転代行の会社を立ち上げたのが最初で、その社名は「総理代行」だったそうであり、
この名前を付けた理由について青山オーナーは、
同じ島根県出身の竹下登氏が総理大臣となったことを受けて、
「目立つと思ったから」と話しておりました。
その後、青山オーナーは、携帯電話の加入代行や販売といった「通信サービス業」を軸に、
「介護事業」や「デジタルコンテンツ事業」などにも手を拡げ、
1999年にジャスダックへの上場を果たし、
2005年、「モッズ・ヘアジャパングループ」の株式を70%取得してからは、
先ほど書いたように「美容事業」を拡大しております。
そして現在では、グループ全体で170名ほどの従業員を雇用しており、最近の業績も、
2012年6月期→連結売上高は19億9200万円、連結営業利益は1億0600万円
2013年6月期→連結売上高は20億4500万円、連結営業利益は1億2200万円
2014年6月期→連結売上高は17億9300万円、連結営業利益は1億1800万円
2015年6月期→連結売上高は18億0000万円、連結営業利益は8000万円
という形で安定しておりますので、同社の土台を築き上げた青山オーナーは、
「誰もが認める優秀な経営者」と言えるでしょう。
なお、青山オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、2003年からでして、
それから現在までに130頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、
2004年のニュージーランドTやアーリントンCを制するなど、
5億6445万円の賞金を獲得したシーキングザダイヤや、
2009年のフィリーズレビューや2010年のキーンランドCや2012年のオーシャンSなどを制し、
2億6725万円の賞金を獲得したワンカラットなどが挙げられます。
また、青山オーナーは、競走馬セールに参加する機会が多く、
7月13日(月)~14日(火)に行われた昨年の「セレクトセール」に於いても、
「スティールパスの2015」(牡・父キングカメハメハ)を4212万円(税込)で購入
「ミスラゴの2015」(牡・父ハーツクライ)を2160万円(税込)で購入
と、総額6372万円(税込)を投じて計2頭を購入しておりました。
しかし、昨年の成績は「5勝・6144万円」(馬主の取り分は8割の4915万円)
というもので、セールに投じた資金を回収できておりません。
また、青山オーナーは、フォーエバーマークで2013年のキーンランドCを制してから、
今年の1月5日(火)までで、「重賞では17連敗中」となっており、
2年以上も勝てておりませんので、現在のオーナーは、「重賞の連敗を止めたい」と強く願っている筈です。
そこで、私が青山オーナーの立場であれば、
「久々に重賞を勝ち、セール資金の回収を終わらせたい」と考え、
1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)
のシンザン記念に出走させるジュエラーについては、
この馬を管理している藤岡調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示しますし、
最終追い切りについての報告も、
「レースでも乗るミルコ・デムーロ騎手がポリトラックに入れて、
全体が66秒7、終いが11秒6っちゅう時計を馬なりで出してお
りました。ラインダールをコンマ6秒ほど後ろから追い掛ける形で、
最後はアタマ差先着しておりましたし、体の張りや毛ヅヤもかなり
見栄えのするものだったので、申し分ない状態に仕上がっているの
でしょう」
という内容でした。
そのため、この馬の上位入線を期待しております。