一口馬主クラブの「東京ホースレーシング」が青葉賞に出走させる、
レッドライジェルについて。
同クラブの前身は、1987年のニュージーランドTを勝ったユーワジェームスや、
2000年の中日スポーツ賞4歳S(現在のファルコンS)
を勝ったユーワファルコンなどでお馴染みだった「ユーワホースクラブ」です。
そして、クラブの名称が「東京ホースレーシング」に変更された理由は、
パチンコ機器販売大手「フィールズ株式会社」の代表取締役会長であり、
JRAの馬主としては、スピルバーグなどでお馴染みの山本英俊オーナーがクラブの権利を取得したからであり、
それ以降は、山本オーナーの奥様である山本洋子さんが代表を務め、
「レッド」の冠名で所属馬を走らせております。
また、愛馬会法人・「東京サラブレッドクラブ」の代表は、
「中山馬主協会」の会長である西川賢オーナーの異母弟であり、
プロゴルファーでもある西川哲氏が務めております。
「東京ホースレーシング」に於いて、過去の代表的な存在としては、
2009年の秋華賞を制し、同年の桜花賞とオークスで2着に入るなど、
3億2811万円の賞金を獲得したレッドディザイアや、2011年の府中牝馬S、
小倉記念、七夕賞などを制し、2億2618万円の賞金を獲得したイタリアンレッドなどが挙げられるでしょう。
また、同クラブの所属馬の中で、これまでに最も多くの賞金を稼いでいるのは、
2009年のNHKマイルCで2着に入り、昨年の京王杯SCなど重賞を3勝し、
3億3978万円の賞金を獲得したレッドスパーダですが、
同馬は昨年の9月24日(水)付で競走馬登録を抹消され、その後、「アロースタッド」にて種牡馬となりました。
そして、去年まで3年間の同クラブは、
2012年→「28勝・重賞0勝」(獲得賞金3億7753万円)
2013年→「40勝・重賞3勝」(獲得賞金7億5630万円)
2014年→「54勝・重賞3勝」(獲得賞金10億3421万円)
と、順調に成績を伸ばしており、「馬主リーディング」の順位も、
2012年→37位
2013年→14位
2014年→8位
と上昇しております。
また、今年に入ってからも先週のマイラーズCをレッドアリオンで制するなど、
それを含め「19勝・獲得賞金3億9060万円」と、昨年を上回るペースで勝ち星と賞金を積み重ねているのですが、
まだ、こういった成績の向上が出資者の増加に直結しておりません。
何しろ、同クラブは、「エリモピクシーの2013」(牝・父ディープインパクト)や、
「レッドディザイアの2013」(牝・父ハービンジャー)など、
計34頭いる「2014年度募集馬」(現2歳世代)に関して、
昨年の7月11日(金)に詳細を記したパンフレットを発送し、
8月4日(月)~8月18日(月)まで「先行募集」を、
8月25日(月)からは「通常募集」というスケジュールで出資を募っておりますが、
満口となっているのは、先ほど挙げた2頭を含む18頭のみで、
残りの16頭は、募集開始から8ヶ月以上が経過した今でも出資を受け付けているのですから。
そして、先ほども記した先週のマイラーズCを勝ったレッドアリオンに続き、
レッドライジェルが青葉賞を勝てば、出資を検討している顧客層に対し、
「東京ホースレーシングの募集馬は走る」という強い印象を与えられ、
当然、それは今後の出資者増加に繋がる筈です。
よって、クラブの関係者達がレッドライジェルを預けている藤沢調教師に対して、
「メイチの勝負仕上げ」を指示していると見ておりましたので、
最終追い切りの内容を確認したところ、
「最終追い切りでは、レースで乗る柴田善臣騎手が
南ウッドに入れて、全体が69秒4、終いの1ハロ
ンが12秒7という時計を馬なりで出していました。
コンマ4秒前に行かせていたサトノオーを追い掛ける
と、最後は難なく同入していていたように、状態は、
前走の時よりも更に上向いていると判断していいで
しょう」
というものでしたから、馬券に絡んでくる可能性が十分にあると見ております。