星野忍調教師がファルコンSに使う

キングハートについて。

星野調教師は、マイルCSを勝ったタカラスチールや、

ラジオたんぱ賞を勝ったタカラフラッシュなどを育てた坂本栄三郎さんの厩舎から、

1971年に乗り役としてデビューして、1973年には、

キタイシオーに乗った東京障害特別(春)で初めての重賞勝ちを飾っていました。

それからも、キョウエイウオリアで1989年の中山大障害、

ワカタイショウで1990年の中山大障害(春)を勝って、

1989年と1990年には、2年連続で障害リーディングを獲得するなど、

引退するまでに積み重ねた障害レースでの254勝は、今でも破られていないJRAの記録です。




そして師は、調教師の試験に受かった1997年に乗り役を引退して、

次の年に自分の厩舎を開業しています。

開業してからは、しばらく重賞を勝てなかったのですが、

8年目だった2005年には、ヤマニンアラバスタで新潟記念と府中牝馬Sを立て続けに勝つことができました。

でも、その後は、しばらく重賞を勝てない時期が続いて、

2012年の日経賞をネコパンチで勝つまで、6年以上も掛かってしまいましたから、

この時の師は、久々の重賞勝ちを心から喜んだでしょう。

2012年の星野調教師は、日経賞を勝てたことによって、

「獲得賞金1億5446万円(4勝)」という成績を残していましたが、

それ以降はこの数字を一度も越えられていません。

それに、去年までの3年間も、

2013年→獲得賞金1億1926万円(6勝)
2014年→獲得賞金1億3398万円(4勝)
2015年→獲得賞金8233万円(6勝)

という形で数字が伸び悩んでいて、特に去年は、

2012年の半分近くまで一気に賞金が減ってしまいましたので、

今の星野調教師は、この状況にとても危機感を感じているのでしょうし、

「今年こそ賞金をたくさん稼ぎたい」と考えているでしょう。

でも、今年に入ってから先週までは、「獲得賞金1042万円(1勝)」となっていて、

もう3月の半ばを迎えているにも関わらず、稼いだ賞金が2012年の1割にも達していません。

その上、ネコパンチを使った2012年の日経賞から、4年も重賞を勝てていませんので、

今週、ファルコンSに使うキングハートについては、

「久々に賞金の高い重賞を勝ちたい」という思いで、

星野調教師がメイチに仕上げてくると見ていました。




そこで最終追い切りの様子を確認したところ、南ウッドで一杯に追われて、

5Fが68秒7、終いの1Fが13秒4という時計を出していました。

テンから気合い十分で、伸び伸びとしたフットワークを見せていましたので、

見込み通り、星野調教師がキッチリ仕上げてきたのでしょう。


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