池上昌和調教師が阪神大賞典に使う、
カムフィーについて。
昌和調教師のお父さんは、保田隆芳さんの厩舎で主戦騎手をやっていて、
天皇賞・秋をメジロアサマで勝ち、皐月賞をトウショウボーイで勝つなど、
引退した1988年までに、「重賞9勝を含む通算138勝」という実績を残していて、
今は美浦で調教師をやっている池上昌弘調教師です。
お父さんが騎手だったため、小さい頃、府中や美浦で過ごした昌和調教師は、
早稲田大学の理工学部応用物理学科に在学していた頃に、
「競馬の世界に進みたい」と考えはじめたそうで、大学を卒業した後は、
イギリスとフランスとアメリカの牧場で3年くらい馬のことを勉強して、
2000年の10月には、競馬学校の厩務員課程を出て、
それからお父さんの厩舎で厩務員と調教助手をやっていました。
そして、一昨年の12月に調教師の試験に合格して、去年の3月に自分の厩舎を開業していて、
結局、去年は「7勝・獲得賞金1億3554万円」という成績でした。
ただ、去年は全部で7人が開業していて、
池添学調教師→21勝・獲得賞金2億5070万円
松下武士調教師→14勝・獲得賞金2億4964万円
奥村豊調教師→9勝・獲得賞金1億1363万円
西村真幸調教師→7勝・獲得賞金1億5568万円
池上昌和調教師→7勝・獲得賞金1億3554万円
中舘英二調教師→7勝・獲得賞金1億1510万円
竹内正洋調教師→5勝・獲得賞金8981万円
と書けば分かる通り、一番いい成績だった池添学調教師の3分の1しか勝てていませんし、
松下調教師は、オースミムーンを使った東京ジャンプSと阪神ジャンプSと、
もう重賞を2つ勝っていて、中舘調教師も、ビービーバーレルを使った
今年のフェアリーSで初めての重賞勝ちを飾っていますから、今の昌和調教師は、
「同期に早く追い付きたい」と思っているのでしょう。
でも、今年の昌和調教師は、先週までで「2勝・獲得賞金3005万円」と、
「スタートダッシュに成功した」とは言えない状況ですから、
これから巻き返しに全力を注いでくる筈です。
そして今週は、阪神大賞典にカムフィーを使いますので、全力で仕上げるのは間違いありませんし、
最終追い切りでは、南ウッドで強めに追われて、5Fが69秒3、
終いの1Fが13秒4という時計を出していました。
元々、稽古駆けするタイプではありませんし、馬場も渋っていたので、
時計は目立つものではありませんでしたが、トモに張りがあって、
毛ヅヤもピカピカでしたから、いい状態でレースに出られそうです。