石川一義オーナーが阪神Ｃに登録している、
ガルボについて。
石川オーナーは、
「石川建材株式会社」の代表者です。
亡くなられたお父様の石川儀治氏を引き継ぐ形で、
２００９年にＪＲＡ個人馬主の免許を取得していますが、
お父様の儀治氏が長い間ＪＲＡの馬主だった上、
弟の秀守氏は、
ニッポーテイオーや、ピースオブワールや、
ホエールキャプチャなどを生産した
千代田牧場に１０年以上勤めた後、
ご自身の牧場である
「シュウジデイファーム」
を開業しているように、
馬主免許を取得する前から、
石川オーナーにとって競馬は、
「身近な存在」だった筈です。
そのため、石川オーナーを、
「キャリアは浅いものの、
競馬界に広い人脈を有する馬主」
と見ています。
これまで石川オーナーは、
２０１０年のシンザン記念、
昨年の東京新聞杯とダービー卿ＣＴと、
ＪＲＡの重賞を３勝していますが、
その全てが、儀治さんから引き継いだ
ガルボでのものですから、
石川オーナーが、この馬に対して
特別な思い入れを持っているのは確実と言えるでしょう。
ただ、このガルボは今年に入ってから、
７戦に出走していますが、
５月の京王杯ＳＣでの３着が最高で
１勝も上げることができず、
獲得した賞金は１７９９万円に留まっています。
昨年、石川オーナーは、
ガルボが東京新聞杯とダービー卿ＣＴを勝ったことによって、
１億２６３８万円を獲得していましたから、
今年は昨年の２割にも満たない状況となっているのです。
また、石川オーナーは現在、
ＪＲＡでガルボの他に、
２歳馬のヘレンを所有していますが、
このへレンは一度、厩舎に入厩したものの、
現在は放牧となっているため、
すぐに賞金を稼ぐことはできませんので、
恐らく現在の石川オーナーは、
「とにかく、ガルボで賞金を稼いでおきたい」
という思いを強く抱いている筈です。
そこで、私が石川オーナーの立場であれば、
その思いを果たすため、
１着賞金が６５００万円
（馬主の取り分は８割の５２００万円）
の阪神Ｃに登録しているガルボに関しては、
管理する清水調教師に対して、
迷わず渾身の勝負仕上げを指示しますので、
これらの理由から、私はこの馬を、
「人気の有無に関わらず注目すべき存在」
と見込んでおります。
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