岩戸孝樹調教師の厩舎がファルコンSに使う、
メイスンスパートについて。
岩戸調教師は、乗り役の柴田善臣騎手や林満明騎手、
今は調教師の石橋守調教師や須貝尚介調教師や武藤善則調教師達と同じ1982年に、
競馬学校の「第1期生」として騎手課程に入って、1985年に山崎彰義さんの厩舎から乗り役としてデビューしました。
そして、2000年の2月に調教師の試験に受かった師は、
その年の3月に乗り役を引退して、その後、技術調教師の研修を受けるなどして、
定年になった山崎さんの厩舎を引き継ぐ形で2002年の3月に開業しています。
ちなみに、「競馬学校の騎手課程・第1期生」の中で、初めて調教師になったのが岩戸調教師です。
最初の年、師の厩舎は、レースに使った頭数が少なかったので7勝という結果でしたが、
2003年は14勝、2005年は15勝と着実に勝ち星を増やしていて、2007年には、
フサイチアソートを使った東京スポーツ杯2歳Sで初めて重賞を勝って、
「20勝・獲得賞金2億9570万円」という成績を残していましたし、次の年は、
ゲットフルマークスを使った京王杯2歳Sを勝って、
「20勝・獲得賞金3億1818万円」という、今までで一番いい成績を残していました。
ただ、去年までの3年間は、
2013年→9勝・獲得賞金1億4901万円
2014年→7勝・獲得賞金1億2724万円
2015年→8勝・獲得賞金1億7315万円
と2008年と比べて勝ち星と賞金どちらも半分ほどの状況が続いています。
それに岩戸調教師は、2008年の京王杯2歳Sから重賞を勝てていなくて、
先週までに「42連敗」となっていますので、今の師は、「必ず巻き返す」と考えているでしょう。
そして今週は、ファルコンSにメイスンスパートを使いますので、岩戸調教師の立場なら、
「重賞を勝って厩舎に勢いを付けたい」と思って、間違いなくメイチに仕上げますので、
実際にどう仕上げてくるのか、最終追い切りを確認したところ、
レースでも乗る柴山騎手が南ウッドで強めに追って、6Fが83秒5、
終いの1Fが13秒4という時計を出していました。
コンマ4秒前を走っていたララパルーザ(3歳未勝利)を追い掛けると、
最後は楽に同入していて、動きはとても軽快なものでしたから、
「力を出し切れるデキに仕上がった」と判断しています。