「ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン」が関屋記念に登録している、
マジェスティハーツについて。
1986年に日高地方を中心とした多数の生産牧場が株主となって設立された「ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン」は、
「ユニオンオーナーズクラブ」の名前で出資者を募集している一口馬主クラブで、その親会社は、
「アロースタッド」の運営や、繁殖馬セールの主催などを行っている「株式会社ジェイエス」です。
そのことから、愛馬会法人である「株式会社ユニオンオーナーズクラブ」の代表取締役を務めているのは、
「株式会社ジェイエス」の代表取締役でもある藤原悟郎氏が務めております。
そして、同クラブの設立に関わった牧場の中には、
サンドピアリスでお馴染みの岡田牧場や、
スズカマンボでお馴染みのグランド牧場や、
イシノサンデーでお馴染みの服部牧場や、
サクラチヨノオーやサクラローレルで有名な谷岡牧場など、
「日高の名門」と言える牧場が多く名を連ねている「生産牧場の共同体」で、
現在では、日高郡新ひだか町、浦河郡浦河町、様似郡様似町、新冠郡新冠町、沙流郡日高町、
沙流郡平取町の地域にある、合計49の牧場で構成されるまでの規模に成長しています。
また、クラブ法人である「株式会社ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン」の代表取締役を務めているのは、
「静内スタリオンステーション」と「武岡牧場」の代表と務めている武岡大佶氏でして、
同氏は、そのほかにも、LPガス事業などを手掛けている「株式会社武岡商店」の代表を務めていて、
今は、北海道内のLPガス関連企業などで構成されている、「一般社団法人・北海道LPガス協会」の副会長を務めています。
そして同クラブは、これまでに1000頭以上をお持ちになっていまして、その中での代表的な存在と言えば、
1989年のエリザベス女王杯を勝ったサンドピアリスや、
1993年の鳴尾記念を勝ったルーブルアクトや、
2008年の福島記念を勝ったマンハッタンスカイや、
2011年のフィリーズレビューを勝ったフレンチカクタスなどが挙げられるでしょう。
しかし、それ以降の同クラブは、JRAの重賞では、マジェスティハーツが一昨年の神戸新聞杯で2着、
昨年の新潟大賞典で2着に入るなど、「あと一歩で勝利出来た」と言える内容のレースはあったものの、
4年半近くも勝利から遠ざかっていて、先週までの連敗数が「43」まで伸びているのですから、
今はクラブの関係者達が、「何としても重賞の連敗を止めたい」と強く願っている筈です。
同クラブはその上、6月1日(月)に、2010年の朝日杯FSと2011年のNHKマイルCを勝った
グランプリボスの半妹(父キングズベスト)や、
2011年のフィリーズレビューを勝ったフレンチカクタスの初仔(牡・父マンハッタンカフェ)
などを含めた計40頭の「2015年度募集馬」(現1歳世代)を発表していまして、
6月22日(月)~26日(金)まで1次受け付け(抽選)を、7月3日(金)から通常受け付けを行っていますが、
満口となっているのは5頭のみで、募集停止となった1頭を除く34頭は現在も募集中となっています。
ですから、今はクラブの関係者達が、「出資を初期段階から多く集めたい」と考えている筈ですし、
過去の募集馬が重賞で活躍をすれば、出資を検討している顧客層に対して、
「ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオンの馬は走る」という好印象を与えることができ、
それがクラブの利益に繋がるのは間違いないです。
そのため、1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)
の関屋記念に登録しているマジェスティハーツについては、クラブの関係者が、
この馬を管理している松永昌博調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示していると見ていましたので、最終追い切りの内容を確認したところ、
「Cウッドでやった最終追い切りは、レースでも乗る
森一馬機種が長めに追って、全体が97秒5、終いの
1Fが12秒5という時計を出していました。マルカ
ファイン(6歳1000万下)をコンマ6秒追いかけ
る形での調教で、馬なりのまま、グングンと差を詰め
ると、最後はコンマ1秒先着していた動きは、【松永
調教師が考えた通りに仕上がっている】と思える絶好
のものでしたから、今回は人気にならないでしょうが
馬券に絡む可能性が十分にあるでしょう」
という報告を受けましたので、見込みは正しかったと思います。