「株式会社平田牧場」がエルムSに登録している、

ヒラボクプリンスについて。

山形県酒田市に本社を構えている同社は、1964年、先代であり、現在は、

会長を務めている新田嘉一氏が始めた養豚業が起源でして、現在は、ご子息の嘉七氏が代表取締役を務めております。

1967年に現在の法人名となった同社は、「平牧三元豚」、「平牧金華豚」といった食肉の生産や、

ハム・ソーセージといった食肉加工品の製造・販売を主に手掛けており、2002年、

本社のある酒田市にとんかつ屋・「平田牧場とんや」を出店して以降は、飲食店事業にも力を注いでおり、

その後は、山形県鶴岡市にとんかつ屋・「平田牧場とん七」などをオープンさせるなど、現在では、

山形県内→飲食店を6店舗、テイクアウト専門店を2店舗
東京都内→飲食店を6店舗、テイクアウト専門店を2店舗
宮城県内→飲食店を1店舗、テイクアウト専門店を1店舗
愛知県内→テイクアウト専門店を1店舗

と、合計19店舗を展開するほどまでに成長を遂げております。

更に同社は、本社の敷地内に総合結婚式場の「ガーデンパレスみずほ」を、

本社から車ですぐの場所に「竹久夢二美術館」などを敷地内に有する観光施設で、

結婚式も行える「相馬樓(そうまろう)」を有している上、「庄内空港」から車で約30分の場所には、

「庄内ゴルフ倶楽部」(山形県東田川郡)を有するなど、様々な事業を展開しており、

現在は、700名近くの従業員を擁しているのですから、その企業を親子二代に渡り、

成長させ続けている新田親子は、二人とも「地元の名士」と言えるでしょう。

そして、JRA馬主としての同社は、「チョウカイ」の冠名でお馴染みだった父親の嘉一氏は、

個人名義だけで馬を走らせていて、ご子息で現代表の嘉七氏も、当初は個人名義で馬を走らせていたのですが、

1998年頃に所有馬の名義を一括して現在の「株式会社平田牧場」に変更しております。

なお、馬主名義を法人に変更してからは、現在までに約60頭を所有しており、その中の代表的な存在としては、

2007年の青葉賞を制したヒラボクロイヤルや、

2012年の平安Sを制したヒラボクキングや、

一昨年の青葉賞を制したヒラボクディープなどが挙げられるでしょう。

そして、今年に入ってから先週までの「平田牧場」は、5勝を上げており、その内訳は、

ヒラボクレジェンドで制した1月24日(土)の4歳上500万下
ヒラオクカイザーで制した2月15日(日)の3歳新馬
ヒラボククラウンで制した3月1日(日)の3歳500万下
ヒラボクプリンスで制した4月5日(日)の鳴門S
ヒラボクインパクトで制した5月10日(日)の障害未勝利

と、5月までは、ほぼ月1ペースで勝利を上げておりました。

しかし、5月10日(日)の障害未勝利を勝ってからは、先週までの時点で所有馬が「18連敗中」となっており、

もう3ヶ月以上もご無沙汰しているのですから、現在、

「平田牧場」の関係者達は、「そろそろ連敗を止めたい」と考えている筈です。

そして、1着賞金3500万円(馬主の取り分は8割の2800万円)のエルムSには、

11頭の所有馬の内、これまでに1億0788万円の賞金を獲得している

「稼ぎ頭」のヒラボクプリンスを登録してきたのですから、これは完全に「勝負懸かり」だと私は判断しております。

そのため、「平田牧場」の関係者が、この馬を管理している加藤敬二調教師に対して、

メイチの勝負仕上げを指示していると見ておりましたので、

最終追い切りの内容を確認したところ、

「函館のウッドで強めに追われて、全体67秒7、
終い12秒7という時計を出していて、力強い脚捌
きで意欲的な調教をこなしていましたので、この馬
の力を出せるデキに仕上がったと見ていいでしょう」

というものでした。

これらの理由から、この馬を「大いに注目すべき存在」と見込んでおります。


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