「トウショウ産業」がアルデバランSに出走させる
トウショウフリークについて。
「トウショウ産業」は、フジタ工業株式会社(現在の株式会社フジタ)の副社長だった藤田正明さんが、
1965年に静内で作った「藤正牧場(現在のトウショウ牧場)」が始まりで、
正明さんは、福田赳夫内閣で総理府総務長官を務めたほどの大物代議士でもありました。
1996年に正明さんが亡くなられてからは、息子さんの藤田衛成さんが後を継いでいますが、
今でも社名や冠名には、藤田正明さんの苗字と名前から一字ずつ取った「藤正(トウショウ)」が使われていますし、
馬主としても、皐月賞、有馬記念、宝塚記念とGI3勝のトウショウボーイや、
桜花賞を勝ったシスタートウショウや、秋華賞、エリザベス女王杯、
宝塚記念とこちらもGI3勝のスイープトウショウなどでお馴染みですよね。
2009年の「トウショウ産業」は、トウショウシロッコがアメリカJCCで3着、
福島記念で2着に入るなど、3億7056万円の賞金を獲得していましたが、次の年からは、
2010年→3億4685万円
2011年→3億4671万円
2012年→3億2394万円
2013年→2億3405万円
2014年→1億6332万円
と、立て続けに獲得賞金が減っていますので、今年は何としても悪い流れを止めておきたいところでしょう。
ただ、今年に入ってから先週までの成績は、「20戦0勝」となっていて、獲得した賞金も880万円のみですから、
今は「トウショウ産業」の関係者が、「そろそろ初勝利を上げておきたい」と考えている筈です。
そして、1着賞金2100万円(馬主の取り分は8割の1680万円)のアルデバランSには、
これまでに1億9258万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のトウショウフリークを出走させてくるのですから、
私が「トウショウ産業」の関係者でしたら、この馬を預けている今野調教師に対して、
間違いなくメイチの勝負仕上げを指示するでしょうね。
そう思って、最終追い切りの内容を確認してみたところ、
「レースでも乗る四位騎手が坂路に入れて、全体が51秒1、
終いが13秒0という速い時計を馬なりで出していましたし、
動き自体もキビキビして活気のあるものでしたから、力を出し
切れるデキだと考えていいのでしょう」
というものでしたから、いいレースが期待できると考えています。