大川徹オーナーが京阪杯に登録している、
スマートオリオンについて。
大川オーナーは2001年に逝去された大川功氏のご子息でして、
その功氏と言えば、日本初の独立系システム開発企業・「株式会社CSK」の創業者でありながら、
「株式会社セガ」の会長も務めるなど、経済界の発展に大きく貢献した人物です。
また、大川オーナーご自身も、東京都港区の南青山に本社を構え、
携帯サイトの企画・制作、映像制作、イベント企画事業などを手掛けている、
「株式会社スマート・エックス」の代表取締役を務めており、同社は、
フジテレビの関連コンテンツとして、鈴木雅之さんや、玉置浩二さんや、
藤井フミヤさんといった大物アーティストの情報を発信しているサイト、
「CXアーティストNUDE」の企画・運営や、「世にも奇妙な物語・劇場版」の映像制作など、
多岐に渡る事業を展開しておりますので、お父様と同じく「優れた経営手腕を持つ人物」と言えます。
なお、馬主としての大川オーナーは、2002年からJRAで馬を走らせ始めており、
これまでの代表的な存在としては、交流重賞を19勝し、
地方だけで9億3025万円もの賞金を獲得したスマートファルコンが真っ先に挙げられます。
そして、意外なことに大川オーナーは、少し前までJRAの重賞を勝てていなかったのですが、
一昨年の中日新聞杯をスマートギアで制し、JRAで初の重賞勝ちを果たしている上、
同年の目黒記念もスマートロビンで制し、JRAで過去最高の3億7762万円の賞金を獲得しておりました。
しかし、昨年の大川オーナーは、「13勝・獲得賞金2億3452万円」と、
前年より1億4千万円近くも下回っていたため、今年は大川オーナーが、
「最低でも昨年以上の数字を残したい」と考えていた筈で、
実際に先週までにスマートオリオンでオーシャンSを、
スマートレイアーで阪神牝馬Sを制するなど、
昨年を上回る2億3847万円の賞金を獲得しておりますが、
それでも一昨年の数字と比較すると、まだ1億4千万円近くも下回っているのですから、
決して大川オーナーは、先週までの成績だけに満足していない筈です。
また、大川オーナーは、26頭の現役馬を所有しておりますが、
これまでに2億5525万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のスマートギアは、
一昨年の中日新聞杯を勝ってから、「17連敗中」と、もう2年半以上も勝てておらず、
現在は放牧されており、まだ復帰のメドは立っておりません。
よって、現在は大川オーナーが、「その分を他の馬でカバーしたい」とも考えている筈ですから、
1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)
の京阪杯に登録しているスマートオリオンについては、
この馬を管理している鹿戸調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておりました。
中間の調教内容では、
「一週前追い切りでは、レースで乗る田中勝春騎手が跨り、ウッドで全体69秒2、
終い12秒7という時計を出していました。ダイワエキスパートをコンマ7秒追走し
最後は僅かに遅れたものの、動きはこの馬本来のキレのある動きを見せており、1週
前としては上々の内容と言え、明日の追い切りでほぼ完璧に仕上がると判断していい
でしょう」
というものでした。
これらの理由から、この馬を、「大いに注目すべき存在」と考えております。