海谷幸司オーナーが京王杯SCに登録している、
プリンセスメモリーについて。
海谷オーナーの本業は、JR内房線の「木更津駅」から車で10分ほどの場所にある、
「医療法人社団鵬会(おおとりかい)」の理事長です。
「鵬会」は、敷地内に「高名清養病院」と「ケアセンターきさらづ」という2つの施設を所有しており、
まず、糖尿病や高血圧などの長期療養を主な目的としている「高名清養病院」は、
病床数が「272」という規模を誇っている上、手厚いリハビリを行える設備が整っていますし、
介護老人保護施設の「ケアセンターきさらづ」も、最大170名の受け入れが可能な規模を誇っている上、
看護師が24時間常駐するなど、利用者が安心して利用できる施設となっております。
また、「鵬会」は、この「高名清養病院」と「ケアセンターきさらづ」の近くに、
最大で140名の受け入れが可能な特別養護老人ホーム・「さつき園」という施設も有しておりますので、
理事長を務めている海谷オーナーが、「地域の方から厚い信頼を寄せられている人物」であるのは間違いないでしょう。
そして、JRA馬主としての海谷オーナーは、2004年から馬を走らせ始めて、
今年で12年目を迎えておりますが、重賞では、2010年のクイーンCでプリンセスメモリーが2着に入ったのが最高ですから、
海谷オーナーが、「そろそろ重賞を勝ちたい」と考えているのは言うまでもありません。
昨年の海谷オーナーは、プリンセスメモリーで12月のラピスラズリSを勝つなど、
3321万円の賞金を獲得しておりましたが、今年に入ってからは先週までの時点で、
「13戦0勝」という成績に終わっており、獲得賞金は580万円と、昨年の2割にも満たない数字ですから、
今週以降はオーナーが貪欲に勝利を追求してくると見ておくべきでしょう。
また、海谷オーナーは、毎年のように競走馬セールに参加しており、過去3年だけでも、
□2012年
「セレクトセール」→1頭を1200万円で購入
□2013年
「セレクトセール」で1頭を1200万円で購入、「HBAオータムセール」で2頭を460万円で購入
□2014年
「セレクトセール」→1頭を1100万円で購入
と、計5頭に総額3960万円を使っております。
そのため、恐らく今年も、7月13日(月)~14日(火)に行われる「セレクトセール」など、
今後のセールで馬を購入する可能性が十分あると私は見ておりますので、現在、海谷オーナーは、
「セールの購入資金を所有馬の賞金で確保しておきたい」と考えている筈です。
そして、1着賞金5700万円(馬主の取り分は8割の4560万円)の京王杯SCには、
オーナーが所有している4頭の内、これまでに1億6292万円の賞金を獲得している
「稼ぎ頭」のプリンセスメモリーを登録してきたのですから、
これは「完全に勝負懸かり」だと判断しておりましたので、最終追い切りの内容を確認したところ、
「ウッドで全体53秒7、終い12秒9という
時計を馬なりで出し、キビキビとした躍動感の
ある動きを見せていました。デキに関しては、
前走のオーシャンSの時より上と見ておくべき
でしょう」
という見込み通り、海谷オーナーが勝負を懸けてきたと考えています。