横山修二オーナーが天皇賞・春に出走させる、
クリールカイザーについて。
横山オーナーは、東京都渋谷区の千駄ヶ谷に本社を構え、
「ライオンズマンションシリーズ」などの販売を手掛けている
「株式会社大京」の創業者です。
「株式会社大京」と言えば、1968年にシリーズ第1号となる
「ライオンズマンション赤坂」を発売したのを皮切りに、次々と発売戸数を増やしていき、
1978年に「事業主別マンション発売戸数」で業界1位となってからは、
29年連続でトップの座に君臨していました。
同社がこれほど順調に業績を上げられた要因は、
以前はマンション業界の常識であった「広告で顧客を募る方法」から、
「電話営業と訪問営業が中心」というスタイルを確立できたからなのでしょうし、
その礎を築き上げた創業者である横山オーナーが、
「大いに尊敬すべき人物」であるのは間違いないでしょう。
そして、現在の横山オーナーは、東京都渋谷区に本社を構え、
不動産業などを手掛けている「山幸商事株式会社」の代表取締役社長を務めています。
なお、横山オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、2006年からでして、
過去の代表的な存在としては、2010年のエルムSを制し、
横山オーナーに初めての重賞勝ちをもたらしたクリールパッションが挙げられ、
現役の代表的な存在としては、今年のアメリカJCCを制したクリールカイザーが挙げられるでしょう。
また、横山オーナーが、これまでで最も良い成績を残したのは、
1億1310万円の賞金を獲得した2009年ですが、翌年以降は、
2010年→9995万円
2011年→2201万円
2012年→4027万円
2013年→5731万円
2014年→9860万円
と記せば分かる通り、一度もその数字を上回れていません。
そのため、横山オーナーは、「今年は2009年の賞金を上回りたい」と考えていた筈で、
実際、先週までの時点で、クリールカイザーでアメリカJCCを制するなど、
「6479万円」の賞金を獲得していますので、その見方は正しかった筈です。
しかし私は、横山オーナーが先週までの数字だけに満足せず、
今週以降も貪欲に勝利を追求してくると見ています。
何しろ、横山オーナーは、現在3頭を所有していますが、クリールカイザー以外の2頭は、
クリールハヤテ(牡6歳)→2013年の12月から現在まで「12連敗中」
クリールランペイジ(牡3歳)→未出走
と、全くと言っていいほど賞金を稼げていないため、間違いなく現在は、
「その分をクリールカイザーでカバーしたい」と考えている筈ですから。
よって、1着賞金1億5000万円(馬主の取り分は8割の1億2000万円)
の天皇賞・春に登録しているクリールカイザーについては、横山オーナーが、
この馬を管理している相沢調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示していると見ていましたので、
最終追い切りの内容を確認したところ、
「レースでも乗る田辺騎手がウッドに入れて、
全体68秒0、終い13秒2という時計を出し
ヤマチョウフェアをコンマ8秒追走して、最後
はクビ先着していました。キビキビとした躍動
感のある抜群の動きで相手を圧倒していました
から、いい状態でレースに臨めそうです」
というものでしたから、好レースが期待できると考えています。