「社台グループオーナーズ」が新潟記念に出走させる、
メドウラークについて。
「社台グループオーナーズ」は、ＪＲＡの個人馬主に社台グループが出資を呼び掛けているところで、
ベテランの馬主はもちろんのこと、資格を取ったばかりで、
「初期費用を抑えたい」と考えている馬主でも参加しやすいように、
１頭を１０口に分けて共有するシステムを採用しています。
ちなみに、出馬表の馬主欄に、「吉田照哉オーナー」、「吉田勝己オーナー」、
「吉田正志オーナー」などの名前が書かれている馬の大半が対象馬です。
過去の代表的な存在としては、オークスとエリザベス女王杯を制したダンスパートナーや、
高松宮杯とスプリンターズＳを制したフラワーパークや、
スプリンターズＳとマイルＣＳを制したデュランダルや、
ジャパンＣを制したスクリーンヒーローや、
オークスを制したエリンコートや、
安田記念を制したストロングリターンといった名前が挙げられます。
そして、最近の募集馬の中にも、２０１２年の朝日杯ＦＳと２０１３年の皐月賞を制したロゴタイプや、
昨年の福島記念を制したミトラなど、重賞勝ち馬が何頭もいますので、
「さすがは社台グループ」といったところでしょうか。
今年の「社台グループオーナーズ」は、５月１４日（木）に、
天皇賞・秋を制したトーセンジョーダンの半妹にあたる「エヴリウィスパーの２０１４」（父ルーラーシップ）や、
毎日王冠を制したダークシャドウの半妹にあたる「マチカネハツシマダの２０１４」（父ディープインパクト）など、
全部で９６頭の「２０１５年度募集馬リスト」（現１歳世代）を発表しており、
６月８日（月）にその詳細を記したパンフレットを発送して、それから出資を受け付けていますが、
満口となっているのは６３頭でして、「募集中止」、「募集終了」となった２頭を除き、まだ３１頭は募集中となっています。
そのため、今は「社台グループオーナーズ」の関係者達が、
「過去の募集馬を重賞で活躍させて、出資者増加に繋げたい」と考えている筈ですが、
今年に入ってから先週までに、ララベルが南関東の桜花賞を、
ノットオーソリティがしらさぎ賞を勝ってはいるものの、
ＪＲＡの重賞は勝てていないのですから、このままですと、出資を検討している馬主に対して、
「社台グループオーナーズの馬は地方でしか重賞を勝てない」という印象を与えてしまう可能性も十分あります。
しかも、現役の募集馬の中で「ダントツの稼ぎ頭」と言えるロゴタイプ（獲得賞金３億６８０６万円）は、
一昨年の皐月賞を制してから、「１１連敗中」となっていて、もう２年半近くも勝てていない上、
現在は放牧されており、まだ復帰のメドは立っていません。
ですから、今は「社台グループオーナーズ」の関係者達が、
「その分は他の馬でカバーしたい」と考えている筈ですから、
新潟記念に登録しているメドウラークについては、
この馬を管理している橋田調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておりました。
そして、最終追い切りの内容を確認したところ、
「坂路で全体５４秒８、終い１２秒６という時計を出していて、
テンから意欲的に運んで、力強いフットワークを見せていたので
この馬の力を出せるデキに仕上がったと見ていいでしょう」
という、見込み通りのものでした。
この仕上がりであれば、十分に上位を狙えると見ております。