フランスのミケル・デルザングル調教師が

ジャパンCに使ってくる、

ドゥーナデンについて。

デルザングル調教師は、

お母さんが助手をしていたことから、

幼い頃から競馬に興味を持っていたそうで、

高校を卒業してからイギリスに渡り、

調教助手として1年間、ヨークシャーの

ジム・フィッツジェラルド厩舎で経験を積んでいます。

その後、

1984年のブリーダーズCターフを勝ったラシュカリや、

2003年の凱旋門賞を勝ったダラカニや、

2006年の香港Cを勝ったプライドや、

2008年の凱旋門賞を勝ったザルカヴァなどを手掛けた、

フランスを代表する

アラン・ドゥロワイエデュプレ調教師のところで

10年間、経験を積んで、

2000年にフランスのシャンティイ調教場で

自分の厩舎を開業しています。

開業してからしばらくは、

重賞を勝つことができませんでしたが、

2006年のガネー賞をコールカミノで初めてGIを勝つと、

シャナラヤで2009年のオペラ賞、

マクフィで2010年のジャック・ル・マロワ賞など勝ち、

ドゥーナデンでは、

2011年のメルボルンCと香港ヴァーズ、

昨年も、オーストラリアのコーフィールドCも勝っています。

また、デルザングル調教師は、

2008年の凱旋門賞に出走したメイショウサムソンと、

帯同馬のファンドリコンドルの受け入れ先になっていましたし、

フランスで調教師をやっている小林智調教師が、

免許を取ってからしばらくの間、

馬房を間借りしていたこともありますので、

日本とも馴染みの深い調教師と言えるでしょう。

デルザングル調教師は

2009年のエリザベス女王杯に

シャナラヤを使いましたが、

その時は、クィーンスプマンテの4着でしたから、

きっと彼は、

「次こそは日本のGIを勝ちたい」

と考えている筈です。

この馬は比較的、

日本の馬場に近いと言われている

香港で結果を出していますので、

馬場の適性についてはそれほど心配する必要はないと思いますし、

上位に食い込んできても不思議ではない1頭だと見ています。

また、ドゥーナデンと同じ便で到着して、

調整を続けているアイルランドのシメノンですが、

この馬を管理しているウィリアム・マリンズ調教師は、

今年の中山グランドジャンプを

ブラックステアマウンテンで勝っているように、日

本での馬の仕上げ方については、

良く分かっていると思いますね。

シメノンは、これまでに重賞を勝ったことがありませんが、

前走のメルボルンCでは4着、

6月にアスコット競馬場で行なわれたゴールドCでは2着と、

GIでもいいレースをしており

実績で劣るということはありませんので、

「今まで重賞を勝ったことのない馬だから、
ここでは厳しいだろう」

と考えるのは早計だと思っています。

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