太秦Sで「注目している存在」としてご見ているのは、
幅田昌伸オーナーが出走させる
カジキ。
幅田オーナーの本業は、京都市の下京区三条町に「京都本社」を、
東京都の中央区日本橋に「東京本社」を構えて、
インテリア関連事業や輸入食器の販売などを手掛けている、「株式会社さら」の代表取締役社長です。
ショールームや建築現場では、カーテン、壁紙、床材などを決定する際に、
「サンプルブック」という特殊なカタログを用いるケースが多く、
「株式会社さら」は、その「サンプルブック」で業界トップクラスのシェアを誇っているそうで、
2013年1月に発表されたグループ全体の売上高は、「67億円」という素晴らしいものでした。
更に同社は、2000年2月、中国の大連に「大連エスコ」という自社工場を建設したのを皮切りに、
2001年9月に「第2工場」を、2004年10月に「第3工場」を建設と、
積極的に海外進出を手掛けており、現在では、中国で1000人ほどの雇用を生み出していますから、
代表取締役としてこれらの事業を束ねている幅田オーナーは、「非常に優秀な経営者」と言えるでしょう。
そして、幅田オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、1999年のことでして、
それから現在までに50頭以上を所有しており、過去の代表的な存在としては、
2009年のフローラSで2着に入ったワイドサファイアや、
2009年の東京スポーツ杯2歳Sと2010年の京成杯で3着に入ったレッドスパークルや、
昨年のカペラSで2着に入ったスターバリオンなどが挙げられます。
また、幅田オーナーは、昨年、「7勝・獲得賞金1億0850万円」
という過去最高の成績を残しておりますが、
幅田オーナーが昨年の結果に満足せず、今年も貪欲に稼ぎにくると見ています。
何しろ、幅田オーナーは、競走馬セールに参加する機会が多く、昨年も、
□7月21日(火)の「HBAセレクションセール」→864万円(税込)を投じて1頭を購入
□8月24日(月)~27日(木)の「HBAサマーセール」→2278万円(税込)を投じて2頭を購入
と、計3頭を総額3142万円(税込)で購入しており、
当然、今年のセールでも何頭かを購入する可能性が極めて高いと判断できますので。
そこで、幅田オーナーの立場でしたら、
「今年のセールに備えて、早い段階から所有馬で購入資金を稼いでおきたい」と考え、
この馬を預けている笹田調教師に、お釣りを残さないメイチの勝負仕上げをお願いしますし、
最終追い切りについての報告も、
「坂路で終いを強めに追われて、全体が52秒9、
終いの1ハロンが12秒3という時計を出していて
力強い動きを見せておりました。これでしたら、
2着だったカペラSの時と同じように、上位に食い
込めそうです」
という、私の見込み通りの内容でした。
また、幅田オーナーは、今週、東海Sにスターバリオンを出走させますので、
こちらも、カジキと同じ理由で「勝負懸かり」だと判断するべきでしょう。
そのため、この2頭の上位入線を期待しております。