安達昭夫調教師がファンタジーSに使う、

リアルヴィーナスについて。

安達調教師のお父さんは、

1953年の皐月賞やダービーを勝った

ボストニアンなどを育て上げた

増本勇先生の厩舎で厩務員をやっていました。

また、お父さんを見て育った安達調教師も、

やはり「自分も競馬の世界で働きたい」と思ったのか、

私立高校への進学が決まっていたにも関わらず、

1975年には騎手見習いとなって、

1979年にはお父さんと同じ増本先生のとこから

乗り役としてデビューしました。

ただ、

師は身長が167センチと、

その頃の乗り役としては体格が良かった為、

減量に苦しんだことなどが原因であまりいい成績を残せず、

1994年に引退していて、

その後は、最後に乗り役として所属していた

梅内調教師の厩舎の調教助手となって、

1999年に調教師の試験に受かり、

2000年に自分の厩舎を開業しました。

そしてそれからは、

チャクラを使った2003年のステイヤーズSと目黒記念や、

メイショウオスカルを使った2004年のフローラSと

2005年の福島牝馬Sや、

ヤマトマリオンを使った2006年のフローラSと

2008年の東海Sなど、

乗り役時代には勝てなかった重賞をいくつも勝っていますし、

安達調教師の厩舎と言えばやはり、

誰でもエスポワールシチーを真っ先に思い浮かべるでしょう。

何しろこの馬は、

まずJRAで2009年のジャパンCダートと

2010年のフェブラリーSなどを勝っていますし、

地方交流の重賞でも、

2009年と2010年と2012年のかしわ記念や、

2009年と2012年と今年のマイルCS南部杯や、

今年のJBCスプリントなどを勝って、

今までに10億2319万円の賞金を稼いでいるのですから。

もちろん安達調教師も

「この馬に巡り合えて本当に良かった」

と思っている筈です。

ただ、この馬は年内での引退が決まっているそうですし、

再来週のジャパンCダートも、

体調が整わなければ回避する予定となっているそうですから、

今の安達調教師は、

「エスポワールシチーがいなくなる来年以降に向けて、
他の馬で稼げるようにしておきたい」

と考えているのでしょう。

今週はファンタジーSにリアルヴィーナスを使う訳ですが、

ここを勝って本賞金を増やしておけば、

来年、

桜花賞やオークスに使えることがほぼ確定しますので、

きっとお釣りを残さずメイチに仕上げてきます。

しかも、安達調教師の厩舎には今、

全部で13頭の2歳馬がいて、

先週までに8頭がデビューしていますけど、

その内、勝ち上がっているのはリアルヴィーナスだけですから、

この馬には、間違いなく

「他の2歳馬の分もしっかり稼いで欲しい」

という思いが込められているのでしょう。

追い切りでもキビキビとした動きを見せていて、

馬体の張りも目を引くものでしたから、

安達調教師が来年以降を見据えて

念入りに仕上げてきた筈です。

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