「間違いなく高額賞金の獲得を狙っている」
と判断しているのは、
1着賞金9000万円(馬主の取り分は8割の7200万円)の
エリザベス女王杯にメイショウマンボ、
1着賞金3500万円(同2800万円)の
武蔵野Sにメイショウツチヤマとメイショウマシュウ、
1着賞金2800万円(同2240万円)の
ファンタジーSにメイショウアサツユ、
という形で多くの所有馬を
特別レースに登録してきた松本好雄オーナー。
松本オーナーの本業は、
「株式会社きしろ」の代表取締役会長です。
「大型船舶用の低速ディーゼルエンジン機器」など、
産業部品の製造を主に行っている同社は、
船舶用のクランクシャフト製造分野において
「45%以上」という世界シェアを誇っていて、
主要取引先には、神戸製鋼所、日本製鋼所、
川崎重工、三菱重工、日立造船、三井造船
といった大手が名を連ねている優良企業です。
更に松本オーナーは、「株式会社きしろ」だけではなく、
「明石化成工業株式会社」や、
「きしろ商事株式会社」といった系列企業も率いている上、
産業の振興によって地域経済の発展を図る為、
1998年の9月、明石市が商工会議所や
市内の企業や大学などと共に設立した財団法人
「明石市産業振興財団」の理事長も務めておりますので、
「地元では誰もが厚い信頼を寄せている人物」
と言えるでしょう。
そして、
JRAの馬主歴が優に30年を超えている松本オーナーは、
これまで1000頭以上を所有しており、
メイショウドトウで制した2001年の宝塚記念や、
メイショウボーラーで制した2005年のフェブラリーSや、
メイショウサムソンで制した2006年の皐月賞とダービーや、
メイショウマンボで制した今年のオークスと秋華賞など、
数多くのGIレースを制している上、
2009年の9月からは、
「ナカヤマ」の冠名を用いている和泉信一オーナーの後任として、
「日本馬主協会連合会」の会長を務めていますので、
経済界だけではなく、競馬界においても
「大いに尊敬すべき人物」と言えます。
また、
ここ数年の松本オーナーは、
2008年→65勝・獲得賞金額11億6812万円
2009年→66勝・獲得賞金額10億9220万円
2010年→45勝・獲得賞金額10億2359万円
2011年→49勝・獲得賞金額9億6277万円
2012年→54勝・獲得賞金額9億4360万円
という形で獲得賞金が減り続けておりました。
そこで、
「松本オーナーが、今年は全力で巻き返しを狙ってくる」
と見ていましたが、
実際、今年に入ってから先週までは、
重賞5勝を含む59勝を上げており、
獲得賞金においても「12億3406万円」と、
既に昨年を大きく上回っております。
しかし、恐らく松本オーナーは、
先週までの好成績に満足せず、
今週以降も全力で賞金獲得を狙ってくることでしょう。
何故かと言えば、
松本オーナーがこれまで最も多くの賞金を獲得していた年は、
メイショウサムソンで天皇賞の春秋連覇を果たした2008年ですが、
先ほど記した通り、
先週までに12億円以上を獲得している今年は、
「過去最高記録の更新」が十分に狙えるのですから。
そこで私は、エリザベス女王杯のメイショウマンボ、
武蔵野Sのメイショウマシュウとメイショウツチヤマ、
ファンタジーSのメイショウアサツユといった、
今週、松本オーナーが特別レースに登録している馬達は、
「どれも勝負懸かり」と見ております。
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