■過去5年の勝ち馬
12年オーシャンブルー
13年カレンミロティック
14年ラストインパクト
15年ミトラ
16年ヤマカツエース
■勝ち馬の人気
12年・6番人気
13年・3番人気
14年・1番人気
15年・5番人気
16年・4番人気
■傾向
昨年12月にヤマカツエースが勝ったばかりですが、施行日の変更で今の時期へ。
G1に昇格した大阪杯の優先出走権を得られるレースとしての位置付け。
ともかく、施行時期の度々の変更や中京コースの改修などで色々と状況の変わってきたレース。
データ予想としては泣き所です。
ということで、今回は現在の中京コースとなった過去5年の金鯱賞の傾向からデータを探ります。
ちなみに、16年は3着同着ですので、過去5年の馬券対象馬(5,5,6)の計16頭。
まず人気面ですが、16頭中13頭は「6番人気以内」。
基本的に人気馬の好走が目立ちます。また、7番人気以下の3頭も9番人気以内。
つまり、「10番人気以下の馬券対象は0頭」となります。
配当は馬連平均4,800円台と少し荒れ気味。
ただし、3連単配当は53,000円台。
堅い傾向と判断できそうです。つまり、連対馬に中穴傾向ということでしょう。
前走クラス別成績では、重賞組(4,3,5)。
OP特別組(1,0,1)、1600万下組(0,2,0)です。
やはり多くの馬券対象は重賞組。
ただし、「複勝率に大きな差は無い」という部分もあります。
また、1600万下組の馬券対象馬2頭は、前走1着馬と4着馬。
OP特別組の馬券対象馬2頭は、前走3着馬と8着馬。
つまり、非重賞組も前走で必ずしも好走していたわけではありません。
このあたりはちょっと難解な傾向となるかもしれません。
一方、重賞組もその傾向は変わらず。
馬券対象馬12頭中、前走で3着以内は4頭のみ。
大半は凡走していた馬が巻き返した格好です。
ただし!
今年の金鯱賞と、従来の金鯱賞では明確な位置付けの違いがあります。
これまで12月上旬に行なわれていたレースは、天皇賞(秋)やジャパンCといったG1に出走していなかった馬が、賞金加算を目指して(有馬記念を目指して)出走するケースや、翌年に向けた賞金加算といった側面があったのは否めません。
それが今年は、G1大阪杯の前哨戦としての位置付け。
しかも12月の上旬と異なり、近い週にG1が行なわれていない状況でのレース。
つまり、出走してくる馬は、これまでよりも「ハイレベルになる可能性がある」ということです。
もちろん、この見立ては、今年に限らず来年以降を見越した上での考えですが、少なくとも、これまでの(12月)金鯱賞とは意味合いが異なってくるでしょう。
むしろ、「次のG1を見据えて…」という意味では、去年までの大阪杯に「近い位置付け」となるはず。
ちなみに過去の大阪杯(G2時代)は、大半の馬券対象馬が前走重賞組ですし、人気別の成績をひも解いても、1番人気の複勝率が90%だったり、前走重賞で好走していた馬だったりと、ひと言でいえば「実績馬が強い」という傾向です。
つまり、施行時期の変更と「レースの意味合いの変化」という部分に着目すると、恐らく今年の金鯱賞は、これまでよりも、「従来の大阪杯に近い傾向」と考えるのが妥当でしょう。
とすると、前走それほど好走していない重賞組やOP特別組に白羽の矢を立てるのは少々危険かもしれません。
となると、「馬券を当てる」という視点で考えていくと、これまでの金鯱賞の傾向にこだわる必要はないでしょうし、むしろ従来の大阪杯の傾向に沿った方が的中に近づけそうです。
ということで、金鯱賞と従来の大阪杯が異なる競馬場で行なわれている別のレースという部分は意識しつつ、ひとつの目安として以下の傾向で狙っていきます。
・前走重賞組(できれば格の高いほう)
・前走好走馬(基本は重賞組)
・前走1800m以上で2500mくらいまで。