大八木信行オーナーが佐渡Sに出走させる、

トラストワンについて。

現在、「京都馬主協会」の会長を務めている大八木オーナーの本業は、

京都府京都市の伏見区に本社を構えている、

「京都資材建設株式会社」の代表取締役です。

また、大八木オーナーは、

育成施設の「宇治田原優駿ステーブル」と、

北海道にある生産牧場の「新冠タガノファーム」

を所有しているオーナーブリーダーでもあります。

また、モータースポーツに詳しい方であれば、

大八木オーナーのことを、

「レーシングドライバー」や「レーシングチームの監督」

としてよくご存知の筈です。

何しろ、大八木オーナーは、まずレーシングドライバーとして、

「ダイシンADVANシルビア」を駆って参戦した
2001年の「全日本GT選手権」(現在のスーパーGT)で、

シリーズチャンピオンとなった実績がある上、

レーシングチームの監督としても、

2009年の「スーパーGT」に「フェラーリF430GT」に参戦するなど、

様々な活動を行っていたのですから。

そして、大八木オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、

1989年のことですから、

既にキャリアが25年に及んでいる大ベテランでして、

現在までに50頭近くを所有しており、

その中の「稼ぎ頭」は、2010年のアンタレスSと

2011年の平安Sを制するなど、

総額1億7740万円の賞金を獲得したダイシンオレンジです。

ただ、この馬は昨年の8月に引退して、

その後は「新冠タガノファーム」となっていますので、

今年を迎えるにあたって大八木オーナーは、

「他の馬で多くの賞金を稼ぎたい」

と望んでいたことでしょう。

しかし、今年に入ってから先週まで、

大八木オーナーの所有馬は「31戦1勝」

という戦績に終わっており、

獲得賞金も、「6364万円」

だった昨年のペースを大きく下回っております。

また、大八木オーナーは、

同時に所有する頭数がそれほど多くない割に、

競走馬セールに参加する機会が多く、

過去5年だけでも、

「ひだかトレーニングセール」→1頭を1200万円で購入
「JRAブリーズアップセール」→2頭を2050万円で購入
「HBAトレーニングセール」→1頭を1000万円で購入
「セレクトセール」→1頭を2400万円で購入
「HBAサマーセール」→1頭を1350万円で購入

と、計6頭に総額8000万円の資金を投じておりました。

そして大八木オーナーは今年も、

4月29日(火)に開催された「JRAブリーズアップセール」に於いて、

計2頭に1300万円を投じていましたし、

過去5年の状況から推測すると、

8月25日(月)~8月28日(木)の「HBAサマーセール」など、

今後に控えているセールに於いても、

何頭かの購入を予定している筈です。

そこで、ほぼ間違いなく現在は

、「所有馬で多くの賞金を稼ぎ、セール資金を潤沢にしておきたい」

と強く願っていることでしょう。

もちろん、私が大八木オーナーの立場であれば、

1着賞金1780万円(馬主の取り分は8割の1424万円)

の佐渡Sに出走させるトラストワンに関しては、

この馬を預けている庄野調教師に対して、

「メイチの勝負仕上げ」を指示するでしょうし、

最終追い切りについての報告が、

「30日(水)、ポリトラックで一杯に追われて、全体が64秒6、
終いが12秒2というまずまずの時計を出していて、鞍上からのゴー
サインが出た後は、力強い脚捌きで鋭く伸びていましたから、このひ
と追いで完全に仕上がったと判断していいでしょう」

という内容でしたから、レース終了後には、

「セール資金を確保できた」

と喜ぶ大八木オーナーの笑顔が見られるかもしれません。

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