佐々木政充オーナーがCBC賞に登録している、
ベルルミエールについて。
佐々木オーナーの本業は、東京都板橋区に本社を構え、
印刷物の企画制作などを手掛けている、「株式会社コイシカワ」の代表取締役です。
1972年に設立された同社の創業者は、政充オーナーのお父様であり、
JRAの馬主でもあった佐々木完二氏ですが、完二氏は、2014年の2月1日にご逝去されました。
その後は、政充オーナーが「株式会社コイシカワ」の代表取締役となり、
尚且つ、2013年のファルコンSを制しているインパルスヒーローなど、
完二オーナーがJRAで所有していた馬達を、政充オーナーが引き継いでいます。
創業当時の「株式会社コイシカワ」は、製版・刷版・印刷・製本といった、
純粋な印刷業務だけを手掛けていたそうですが、現在は、時代の変化や顧客のニーズに対応するため、
以前から手掛けていた業務に加え、クライアントに対する発送や在庫管理なども引き受ける
「ワンストップサービス」や、印刷業者や加工業者の選定を代行する「印刷ディレクター」なども手掛けています。
また、こういった業務が好評を博しているからなのか、現在の主要取引先は、
「セガサミーグループ」や「株式会社ウチダ和漢薬」や「スウェーデン大使館」や「日本物産株式会社」など、
多岐にわたっていますので、お父様の後を継いで同社の事業を取り仕切っている政充オーナーは、
周囲から非常に厚い信頼を寄せられていることでしょう。
なお、JRA馬主としての佐々木政充オーナーは、先ほど記した通り、
完二オーナーがお亡くなりになった後、馬主資格と所有馬を引き継いでおり
現在は、インパルスヒーローとベルルミエールの2頭を所有しています。
2014年の政充オーナーは、完二オーナーの「2勝・獲得賞金1825万円」を含めて、
「6勝・獲得賞金9911万円」という成績を残していましたが、昨年は、
インパルスヒーロー→ダービー卿CTで3着
ベルルミエール→阪神牝馬Sで2着・北九州記念で3着
と、惜しいレースはあったものの、「22戦0勝」という結果に終わっていて、
獲得賞金も「5859万円」と、前年の6割以下に終わっていました。
当然、今年の佐々木政充オーナーは、「何としても巻き返したい」と考えている筈で、
実際、インパルスヒーローで東風Sを制し、先週までに
「1勝・獲得賞金2328万円」という成績を残しています。
しかし、ベルルミエールは、2014年の長岡京Sを勝ってから、先述した通り、
重賞で馬券圏内に入線しているものの、
「11連敗中」となっていますので、オーナーの立場であれば、
「早く連敗を止めたい」という思いを抱くでしょう。
そして今週は、ベルルミエールを1着賞金3900万円(馬主の取り分は8割の3120万円)
のCBC賞に登録していますので、政充オーナーの立場であれば、
「ここで必ず連敗を止める」と考え、この馬を預けている高橋亮調教師に対して、
迷わずメイチの勝負仕上げを指示します。
また、先ほど記した通りで、お父様の完二オーナーは、
インパルスヒーローで2013年のファルコンSを制していますが、
政充オーナーは、まだ重賞を勝てていませんので、
CBC賞に登録しているベルルミエールには、
「ここで初めての重賞勝ちを」という思いも込められているのでしょう。