ニュージーランドTに出る、高橋裕厩舎の

エクラミレネールについて。

高橋調教師は、1977年に八木沢勝美さんの厩舎の調教助手になっていて、

八木沢さんと言えば、騎手だった頃に、クリノハナに乗った皐月賞とダービーや、

ヤマイチに乗った桜花賞とオークスや、オンワードゼアに乗った有馬記念など、

大きなレースをいくつも勝っていることでお馴染みです。

高橋調教師は、14年間、八木沢厩舎で調教助手を続けた後、

1991年の2月に調教師の試験に受かって、その年の暮れに自分の厩舎を開業していました。




開業が12月ということもあって、その年は1勝しか上げられませんでしたが、

次の年は6勝、3年目だった1993年には13勝まで数字を伸ばしていましたし、

この年は、マイネルリマークを使った共同通信杯4歳S(現在の共同通信杯)で、

初めて重賞を勝っていました。

それから、「開業10年目」だった2000年には、

ルネッサンスを使ったラジオたんぱ賞(現在のラジオNIKKEI賞)を勝つなど、

今までで一番の「24勝・獲得賞金4億0508万円」という成績を残しています。

でも、それからは2000年の成績を一度も超えられていなくて、一昨年までも、

2011年→獲得賞金3億4535万円(15勝)
2012年→獲得賞金2億4001万円(23勝)
2013年→獲得賞金2億0933万円(14勝)
2014年→獲得賞金1億9207万円(12勝)

という状況でしたから、去年の高橋調教師は、「必ず巻き返したい」と考えていた筈ですし、

実際、2012年から2014年の数字を上回る、2億8453万円(19勝)の賞金を稼いでいました。

ただ、一番良かった2000年に比べたら、まだまだ物足りない数字ですから、

高橋調教師でしたら、「今年こそ、過去最高の数字を残したい」と考えます。

こういう風に、数字が伸び悩んでいる大きな理由の一つは、

2011年に、セイクリッドバレーを使った新潟大賞典を勝ってから、

重賞を5年ほど勝てていなくて、連敗が「52」まで伸びていることでしょう。




そして高橋調教師は今週、1着賞金5400万円のニュージーランドTにエクラミレネールを使いますので、

「久々に重賞を勝って、悪い流れを変えたい」と思ってメイチに仕上げますし、

最終追い切りの様子を確認したところ、

南ウッドでディアエトワール(古馬500万下)と合わせて、

気合いの乗った走りで最後は相手にコンマ1秒先着していました。

3月31日(木)の一週前追い切りで、本番と同じ北村宏司騎手がしっかり乗り込んでいましたから、

軽めの内容で、時計も、5Fが71秒1、終いの1Fが12秒8という地味なものでしたけど、

「力を出し切れる状態」と感じました。

これなら、いいレースが期待できるでしょう。


当日厳選したレースでの
買い目をご希望の場合は
競馬会員にお申込み下さい。