「シルクロードSで注目すべき存在」と考えているのは、
「株式会社ヒルノ」が登録している
ヒルノデイバロー。
法人馬主の「株式会社ヒルノ」は、蛭川正文氏が代表者です。
そのため、ここでは、「株式会社ヒルノ」を「蛭川オーナー」と表記致します。
蛭川オーナーの本業は、三重県桑名市に本社を構えている、
「ヒルカワ金属株式会社」の代表取締役社長です。
オープンが1960年という、三重県内で二番目に長い歴史を有する名門ゴルフ場、
「桑名カントリー倶楽部」の隣に本社を構えている「ヒルカワ金属株式会社」は、
1984年、「建材商品の卸売り業者」として創業されており、
現在では、マンホールや「側溝の蓋」といった「外構・街路関連製品」や、
排水パイプをはじめとした「雨水排水・防水関連製品」や、「階段の手すり」といった「建築金物」や、
点字ブロックをはじめとした「福祉関連製品」など、非常に多くの金属製品を取り扱っております。
確認しましたところ、本社に加えて、東京、大阪、札幌、福岡など、
全国11ヶ所に営業所を構えている現在は、年間の売上高が80億円を超えているようで、
従業員数も80名以上となっているそうですから、
37歳の時にサラリーマンを辞めて起業し、一代で同社を大きく発展させた蛭川オーナーは、
「誰もが認める優秀な経営者」と言えるでしょう。
そしてJRA馬主としての蛭川オーナーは、
1991年から個人の名義で馬を走らせていて、2013年の2月頃からは、
「株式会社ヒルノ」の法人名義で馬を走らせており、
過去の代表的な存在としては、2011年の産経大阪杯と天皇賞・春を制し、
総額3億9560万円の賞金を獲得したヒルノダムールが挙げられます。
2011年の蛭川オーナーは、この馬の活躍により、
過去最高となる「2億4254万円」の賞金を獲得しておりましたが、それ以降は、
2012年→5959万円(2勝)
2013年→1億0917万円(9勝)
2014年→7678万円(5勝)
と記せば分かる通り、2011年の半分にも満たない状況が続いておりましたので、
昨年のオーナーは、「必ず巻き返したい」と願っていた筈です。
しかし、実際に獲得した賞金は、
2011年の半分にも満たない「1億2065万円」(7勝)というものでした。
このように成績が伸び悩んでいる主な理由としては、
先述した2011年の天皇賞・春から、4年半以上も重賞を勝てていないことが挙げられますので、
現在の蛭川オーナーは、「賞金の高い重賞を勝って一気に稼ぎたい」と強く願っていることでしょう。
そして今週は、ヒルノデイバローをシルクロードSに登録しており、
当然ですが、このレースを勝てば、1着賞金3900万円の内、
「馬主の取り分」にあたる8割の3120万円を一気に得られる上、
「久々の重賞勝ち」を飾れることとなります。
したがって、この馬を管理している昆調教師に対しては、オーナーが、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと考えておくべきでしょう。