鈴木隆司オーナーが府中牝馬Sに出走させる、
カレンケカリーナについて。
鈴木オーナーの本業は、「JR六甲道駅」(兵庫県神戸市灘区)のすぐ近くにある、
「鈴木眼科クリニック」の院長です。
同医院では、「コンタクトレンズを装着するための検査」や「結膜炎の治療」といった一般的な眼科治療に加えて、
「白内障手術」、「緑内障手術」、「網膜光凝固術」などを日帰りで受けることができ、診療時間は、
「木曜日を除く平日は午後7時まで」と、比較的遅くまでやっていますから、近隣の住民にとって、
「欠かせない存在」であるのは間違いないでしょう。
ちなみに鈴木オーナーは、幼い頃に騎手を目指していたそうで、背が高くなったために断念したそうですが、
「競馬に関わりたい」との思いを捨て切れず、馬主になることを目指し、
1998年、念願を叶えてJRAの個人馬主資格を取得しております。
そして鈴木オーナーは、2000年からJRAで馬を走らせ始めており、
最初の10年ほどは目立った成績を残せていなかったのですが、2011年には、
カレンチャンで阪神牝馬Sと函館スプリントSとキーンランドCとスプリンターズSを制し、
3億0292万円の賞金を獲得しておりました。
更に、2012年の鈴木オーナーは、カレンチャンで高松宮記念を、
カレンブラックヒルでNHKマイルCを制するなど、重賞4勝を含む13勝を上げ、
過去最高となる4億9116万円の賞金を獲得しておりましたが、翌年以降は、
2013年→12勝・獲得賞金1億8974万円
2014年→9勝・獲得賞金2億2772万円
と、2012年の半分にも満たない数字に終わっています。
そのため、「セレクトセール」が終わってからの鈴木オーナーは、
「セールで投じた資金を所有馬の賞金で回収したい」と考えていた筈ですが、
京都大賞典でカレンミロティックが3着に入るなど、
セレクトセールが終わってから先週(10月10日【土】~12日【月】)までで、
「1勝・獲得賞金6482万円」(馬主の取り分は8割の5187万円)という成績を残しているものの、
まだセールで投じた資金のおよそ半分しか回収できていません。
よって、現在の鈴木オーナーは、「賞金の高い重賞を勝ち、セール資金の回収ペースを上げたい」と考えている筈であり、
1着賞金5300万円(馬主の取り分は8割の42400万円)の府中牝馬Sに出走させるカレンケカリーナについては、
この馬を管理している安田隆行調教師に対して、メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと判断しておりました。
そして、最終追い切りの内容を確認したところ、
「坂路で、全体が57秒6、終いが12秒8という時計を馬なりで出していました。
馬なりだったの」で、時計はそれほどのものではなかったければ、コンマ6秒先行し
ていたレイリオン(2歳新馬)を追い掛ける形の調教で、最後は楽に同入に持ち込ん
でいましたし、馬体の張りや毛ヅヤも抜群でしたから、力を出し切れるデキに仕上が
っていると考えていいでしょう」
という、見込み通りのものでした。
今回、初めての重賞挑戦となりますが、状態の良さを活かして
上位に食い込んでくる可能性は大いにあると見ております。