「株式会社クラウン」が日経新春杯に出走させる、
クラウンレガーロについて。
「株式会社クラウン」は、以前、
個人名で所有馬を走らせていた矢野悦三オーナーが、
昨年の6月から用いている法人名義ですから、
ここでは同社のことを「矢野オーナー」と表記致します。
矢野オーナーは、さいたま市の浦和区に本社を構え、
各種建築物の設計を主な業務としている
「クラウンコンサルタント株式会社」や、
名古屋市の中区に本社を構え、
下水道や道路の構造設計を主な業務としている
「株式会社クラウンテック」
といった複数の企業を擁する、
「クラウングループ」の代表者です。
矢野オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、
2010年のことですから、
まだキャリアは浅いものの、
「ベテランオーナーと同様に扱うべき存在」
と見ております。
何しろ、先ほど名前を挙げた
「株式会社クラウン」は、
生産と育成の両方を行える施設があり、
計70馬房を備えている「クラウン日高牧場」と、
砂浜を活かした調教コースやプールなどで育成を行うことができ
計21馬房を備えている「海の牧場・クラウンファーム」
を所有しているのですから。
なお、矢野オーナーはこれまでに、
個人の名義と「株式会社クラウン」の名義で
計20頭以上を所有しており、
一昨年は、「5勝・獲得賞金7724万円」という、
勝利数と獲得賞金の両方に於いて
過去最高の成績を残していましたが、
昨年は、
□個人名義の所有馬→「0勝・獲得賞金3320万円」
□株式会社クラウンの所有馬→「1勝・獲得賞金2554万円」
□両名義の合計「1勝・獲得賞金5874万円」
という、勝利数と獲得賞金の両方に於いて
一昨年を大きく下回る成績に終わってしまいました。
よって、今年の矢野オーナーは
昨年からの巻き返しに全力を注いでくる筈であり、
今週は、1着賞金5500万円の日経新春杯に
クラウンレガーロを出走させますので
「明らかに勝負懸かり」と判断できます。
その上、最近の稽古内容についても、
「主戦の三浦騎手が芝コースで一杯に追った時から、
ほぼ完璧な仕上がりと思っていましたし、
南ウッドに入れられた昨日の最終追い切りでも、
状態がいい馬ならではの軽快な脚捌きを見せていましたので、
完全に力を出し切れる状態だと考えていいでしょう」
というものでした。
これらの理由から、この馬を、
「人気の有無に関わらず注目すべき存在」
と見込んでおります。
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