金子真人オーナーが東京新聞杯に登録している、
フルーキーについて。
金子オーナーの本業は、横浜市都筑区に本社を構えている東証一部上場企業
「株式会社図研」の代表取締役社長です。
今年で「39期」を迎えた同社は、1976年に設立された「株式会社図形処理技術研究所」が前身でして、
1985年に今の社名となり、最近は、主にコンピュータを用いて設計を支援するソフトウェアの販売を手掛けていまして、
その中でも、「プリント基板」と言われる配線設計の支援システムでは、世界トップクラスのシェアを誇り、
世界各国で約5000社近くの企業に対して製品を提供しています。
また、「株式会社図研」は、まず国内に、「図研エルミック株式会社」、「株式会社ジィーサス」、
「図研ネットウエイブ株式会社」、「株式会社キャドラボ」という4つのグループ企業を持っていますし、
海外にも、「ZUKEN EAO(欧米に8か所)」、「ZUKEN KOREA Inc.」、「ZUKEN SINGAPORE Pte.Ltd.」、
「ZUKEN TAIWAN Inc.」、「図研上海技術開発有限公司」といった拠点を構えていますので、
「世界を股に掛ける一流企業」と言えますわ。
そして、同社が昨年の11月4日(火)に発表した「平成27年3月期・第2四半期決算短信」は、
売上高94億7千9百万円(前年同期比8・3%増)という、誰が見ても「順調」と思える数字でしたから、
その代表取締役社長を務めている金子オーナーのことを、「非常に優秀な経営者」と見ています。
また、金子オーナーは、1999年のスプリンターズSと2001年の安田記念を勝ったブラックホークや、
2001年のNHKマイルCとジャパンCダートを勝ったクロフネや、
2004年のNHKマイルCとダービーを勝ったキングカメハメハや、
2005年の牡馬クラシック3冠などGIを7勝したディープインパクトや、
2008年のジャパンCダートを筆頭にGIを7勝したカネヒキリや、
2010年の牝馬3冠馬アパパネなど、
これまでにとても多くの活躍馬を所有していますので、
JRAの馬主としても大成功していますわ。
一昨年の金子オーナーは、カミノタサハラで勝った弥生賞など、重賞4勝を含む49勝を上げ、
11億6207万円の賞金を獲得していましたが、昨年は、重賞1勝、獲得賞金が9億7901万円に留まり、
一昨年を2億円近くも下回ったのですから、きっと金子オーナーは、この数字に物足りなさを強く感じていた筈で、
今年は早い内から勝負を懸けてくると私は見ていました。
そして実際に、今年に入ってから先週までは、中山金杯をラブリーデイで制して、
昨年の京都牝馬Sから続いていた「JRA重賞の連敗」を「35」で止めていますし、
他の馬達の活躍もあって、「8勝・獲得賞金1億6336万円」という好成績を残しています。
でも、金子オーナーは、先週までの成績に満足せず、今週以降も貪欲に賞金を稼ぎにくる筈です。
何しろ、金子オーナーが所有している現役馬の中で、2番目に多くの賞金を獲得しているラブリーデイは、
先ほど名前を挙げた中山金杯を勝っていますが、その他、これまでに多くの賞金を獲得している馬達は、
1位のデニムアンドルビー(2億7679万円)→9連敗中
3位のフィエロ(1億4856万円)→5連敗中
4位のウリウリ(1億2720万円)→5連敗中
5位のメテオロロジスト(1億1880万円)→10連敗中
6位のボレアス(1億1813万円)→20連敗中
7位のリベルタス(1億0534万円)→10連敗中
といった形で連敗が続いていますので。
もちろん、私が金子オーナーでしたら、「その分を他の馬で稼ぎたい」と考えますし、今週は、
1着賞金3800万円(馬主の取り分は8割の3040万円)の東京新聞杯にフルーキーを登録していますので、
「勝負懸かり」と考えるべきでしょうから、最終追い切りで厩舎がどう仕上げてくるのかなど、
今後の動きを念入りに確認してまいります。
また、金子オーナーは今週、東京新聞杯だけではなく、
1着賞金3700万円(同2960万円)のきさらぎ賞にも、グリュイエールを登録していますので、
こちらも全く同じ理由で「勝負懸かり」と見ておくべきです。