ファルコンSにアクティブミノルを使う、
北出成人調教師について。
師は、1987年に競馬学校の厩務員課程に入って、次の年の1月から、
神戸新聞杯を勝ったロングタイトルなどを育てた大根田裕也調教師のところの厩務員となって、1990年には調教助手になりました。
そして、大根田調教師が定年で引退した2002年の2月まで、ずっと大根田厩舎で腕を磨いて、
その年の3月から調教師の試験に受かった2005年までは、
ナリタブライアン、ナリタタイシン、メジロパーマー、エリモジョージなどを育てた
大久保正陽調教師のところで経験を積んで、次の年に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、レースに使った頭数が少なかったため、
「4勝・獲得賞金8785万円」という成績でしたが、次の年からは、
2007年→9勝・2億0606万円
2008年→16勝・3億0379万円
2009年→18勝・3億1179万円
2010年→15勝・2億5351万円
2011年→19勝・2億6546万円
2012年→21勝・3億2565万円
2013年→14勝・2億5140万円
と、コンスタントに3億円ぐらいの賞金を稼いでいました。
また、昨年の北出調教師は、ルールプロスパーを使った京都ハイジャンプで初の重賞勝ちを果たし、
更に、アクティブミノルを使った函館2歳Sも勝つなど、
「重賞2勝を含む24勝・4億1715万円の賞金を獲得」
という今までで最高の数字を残したのですから、師にとっては、大満足の一年だった筈です。
そして、今年に入ってからも、グァンチャーレを使ったシンザン記念を含む5勝を上げて、
先週までに1億0843万円の賞金を獲得していますが、私は北出調教師が、
先週までの結果に満足しないで、これからも貪欲に勝ちにくると見ています。
何しろ、今、北出調教師が管理している40頭の内、
これまでに2億1077万円の賞金を獲得している「稼ぎ頭」のルールプロスパーは、
今年で10歳になっていますし、2番目に多くの賞金を獲得しているアフォード(1億4497万円)は、
昨年4月13日(日)の春雷Sを勝ってから「6連敗中」となっていますので。
もちろん、私が北出調教師の立場なら、「その分を他の馬で稼ぎたい」と考えますし、今週は、
1着賞金3700万円のファルコンSにアクティブミノルを使いますから、
最終追い切りの内容を念入りに確認したところ、
レースでも乗る藤岡康太騎手がCウッドで一杯に追って、
全体が83秒9、終いが11秒8という時計を出していて、
キビキビとした活気のある動きを見せていましたし、
馬体の張りや毛ヅヤも抜群でしたから、前走の朝日杯FSから
3ヶ月の休み明けにはなりますが、力を出せるデキだと見ています。