京成杯で「注目すべき存在」としてご報告させていただくのは、
「友駿ホースクラブ」が出走させる
クラージュシチーです。
「シチー」の冠名でお馴染みの「友駿ホースクラブ」が、1968年に設立された老舗で、
「現在の一口馬主クラブのシステム」を最初に導入したことでも有名です。
同クラブに於ける過去の代表的な存在と言えば、
2003年のジャパンC、2004年の宝塚記念を含む重賞7勝を上げ、
10億8422万円の賞金を獲得したタップダンスシチーを私は真っ先に思い浮かべますが、
その他にも、1986年の阪神3歳Sを制したゴールドシチーや、
1996年の東京大賞典を制したキョウトシチーや、
2009年のジャパンCダートと2010年のフェブラリーSなどを制したエスポワールシチーや、
2013年のマーチSを制したグランドシチーといった名前が挙げられます。
昨年の同クラブは、12勝を上げ、2億5907万円の賞金を獲得しておりますが、
重賞では、グランドシチーを出走させた東海Sと、
クラリティシチーを出走させたラジオNIKKEI賞の2着が最高で、
1勝もできずに終わり、2013年のマーチSをグランドシチーで制してから、
2年近くも重賞を勝てておりませんので、現在はクラブの関係者全員が「重賞の連敗を止めたい」と強く願っていることでしょう。
また、「友駿ホースクラブ」は、一昨年の12月25日(水)から、現2歳世代の9頭に対する出資を受け付けていますが、
募集開始から1年以上が経っているにも関わらず、この9頭の内、既に満口となっているのは2頭だけで、
尚且つ同クラブは、昨年の6月17日(火)から、グランドシチーの半妹にあたる
「レディクラシックの2013」(牝・父ゴールドアリュール)を
「追加募集馬」として出資を受け付けておりますが、こちらもまだ満口となっておりません。
更に同クラブは、昨年の12月22日(月)から、現1歳世代10頭に対する出資を受け付け始めたばかりのため、
現在は関係者全員が、「過去の募集馬を活躍させてクラブの知名度を高め、
今後の出資者増加に繋げたい」とも願っている筈です。
そして今週は、3歳重賞の京成杯(1着賞金3700万円)にクラージュシチーを出走させることとなっていて、
このレースを勝てば、出資を検討している顧客層に、
「シチーの馬に出資すれば、早い段階から賞金を稼げる」という印象を与えられ、
それがクラブの売り上げ増加に直結する可能性が非常に高いのですから、
週初めの内から私は、「ほぼ間違いなく勝負懸かり」と見ていましたし、
最終追い切りについて、
「レースでも乗る菱田騎手がCウッドに入れて、全体が86秒8、
終いが13秒2という時計を出していました。ほぼ馬なりだったの
で、時計はこれで十分なんでしょうし、動き自体も力強いものだっ
たので、引き揚げてきた菱田騎手が、かなりの手応えを掴んだよう
な、自信に満ち溢れた顔をしていました」
との報告を受けました。
という訳で、この馬の上位入線を期待しております。