「G1レーシング」が京成杯に登録している、

イーデンホールについて。

「G1レーシング」は、「現6歳馬が初めて出資者を募集した世代」と、

所属馬を走らせ始めたのが2011年からという、まだ歴史の浅い一口馬主クラブでして、

代表を務めている村井良孝氏は、「セントラルスポーツ株式会社」の取締役相談役も務めている方です。

東証1部上場企業の「セントラルスポーツ株式会社」は、

全国各地で200店舗近くのスポーツクラブを運営しており、2014年3月期の売上高は「483億円」、

従業員数は優に1000名を超えている大企業ですから、同社の取締役相談役で、

今年の4月までは副社長を務めていた村井氏は、間違いなく卓越したビジネスセンスをお持ちなのでしょうし、

その村井氏が「一口馬主クラブの経営」に乗り出したのは、「30年以上に渡り、

会員制スポーツクラブの経営で培ったノウハウを、この分野でも活かせる筈だ」と考えたからなのでしょう。

そして、「G1レーシング」の代表的な存在としては、

2012年のセントライト記念で2着、菊花賞で2着に入ったスカイディグニティや、

同年のアルテミスSを勝ったコレクターアイテムや、

同年の札幌2歳Sで2着に入ったラウンドワールドなどが挙げられます。

更に、この年に同クラブが、6月の中旬から出資の受付けを開始した全部で20頭(現4歳世代)の募集馬は、

9月6日(木)に全頭が満口となっていました。

まだ歴史の浅い同クラブが、出資受け付け開始から3ヶ月足らずで全ての募集馬を満口にできた理由は、

「2012年の募集馬20頭の内、18頭が社台グループの生産馬」という事実から分かる通り、

社台グループの全面的なバックアップがあったからだと私は判断しています。

また、村井氏はJRAの個人馬主として、これまでに8頭を所有していて、

その内の4頭が「社台ファーム」の生産馬ですから、

「G1レーシング」が「社台グループ」からバックアップを受けられるようになった理由の一つとして、

こういった経緯があったからなのでしょう。

そして、昨年の「G1レーシング」は、「26勝・獲得賞金4億0476万円」と、

過去最高となる素晴らしい成績を残しておりましたが、これが十分と言える程の出資者の増加には繋がっていません。

と言いますのも、同クラブは、昨年の6月9日(月)に、

全部で47頭の「2014年度募集馬」(現2歳世代)の詳細を記したパンフレットを発送しており、

それから、6月26日(木)まで「1次募集」を、7月12日(土)まで「2次募集」をそれぞれ行い、

現在は、「通常募集」を行っておりますが、私が確認したところ、満口となっているのは、

オルフェーヴルの全弟にあたる「オリエンタルアートの2013」(父ステイゴールド)などの28頭のみで、

サダムパテックの半妹にあたる「サマーナイトシティの2013」(父ディープインパクト)や、

コレクターアイテムの半妹にあたる「ネットオークションの2013」(父ステイゴールド)など、

「募集中止」となった1頭を除く残りの18頭は、現在も募集中という状況ですから。

そのため、現在はクラブの関係者達が、「過去の募集馬を重賞で活躍させて、出資者増加に繋げたい」

と考えている筈ですが、同クラブは、2012年のアルテミスSをコレクターアイテムで勝ってから、

「重賞で22連敗中」となっているのですから、

「早く重賞の連敗を止めたい」という思いを抱いているのは間違いないでしょう。

そこで今週、「G1レーシング」が、1着賞金3700万円の京成杯に登録しているイーデンホールについては、

この馬を管理している大久保洋吉調教師に対して、クラブの関係者から、

メイチの勝負仕上げの指示が出ている可能性は非常に高いと判断しております。


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