村山明調教師が日経新春杯に使う、

トウシンモンステラについて。

村山師は、1987年に競馬学校の騎手課程に入って、

京都新聞杯を勝ったトーヨーチカラなどを育てた斉藤義美さんの厩舎から、

1990年に乗り役としてデビューしました。

師は競馬学校の第6期生で、江田照男、北沢伸也、浜野谷憲尚、牧田和弥あたりが同期です。

1996年に村山師は、ジャパンCを勝ったマーベラスクラウンや、

宝塚記念を勝ったマーベラスサンデーなどを育てた大沢真さんのところに所属していましたが、

大沢さんの引退と同時に一度はフリーとなって、その後は、

松田国英師の厩舎や、松元省一師の厩舎に所属していました。

そして角居勝彦師の厩舎にいた2007年の2月に乗り役を引退して、

そのまま角居師のところの助手となって腕を磨いておりました。

ちなみに乗り役の時の村山師は、キンセンアラシに乗った1994年の中京障害S・秋と、

サンフォードシチーに乗った2000年の武蔵野Sという2つの重賞を含めて、

全部で218勝という成績を残していました。

で、2008年に調教師の試験に受かった村山師は、その年の9月に厩舎を開業しましたが、

最初の年は、開業が遅かったこともあって、「4勝・獲得賞金6234万円」という成績でした。

ですが、2年目は「19勝・獲得賞金3億9288万円」、

3年目は「25勝・獲得賞金4億7925万円」と、

順調に数字を伸ばしていましたし、昨年は、コパノリッキーを使ったフェブラリーSや、

ラブイズブーシェを使った函館記念や、ダノンレジェンドを使ったカペラSなど、

3つの重賞を含む27勝を上げ、今までで最高となる7億5691万円の賞金を稼いでいます。

このようないい成績を残せとるのは、騎手時代に松田国英師のところで、

タニノギムレットやキングカメハメハやクロフネなどの調教を付けた経験や、

助手時代に角居師のところで、ウオッカやデルタブルースやトールポピーなどの調教を付けた経験や、

2006年のブリーダーズCクラシックを勝ったインヴァソールのキアラン・マクローリン厩舎をはじめ、

アメリカやオーストラリアの厩舎に研修へ行って、

実際に走る馬を間近で見続けてきた経験を、よく活かせているからなのでしょう。

ただ、昨年は過去最高の数字を残していますが、次の年に成績が落ちれば、

「昨年はたまたまだった」と言われる世界ですし、

今年に入ってからは、まだ2週しか経っていませんが、

「13戦0勝」という状況ですから、今の村山師は、

「早く今年の初勝利を上げたい」と考えいる筈です。

なので、村山師が1着賞金5500万円の日経新春杯に使うトウシンモンステラを、

「メイチに仕上げてくるだろう」と見ていましたし、最終追い切りでは、

Cウッドで長めを一杯に追われて、全体が86秒1、
終いが12秒0という、馬場が渋っとったことを考え
れば十分な時計を出していましたし、動きそのものも、
「誰も乗ってないみたいだな」と言うほど素軽いもの
だったので、見込み通り、村山師がキッチリ仕上げて
きたのでしょう。

準オープンを勝ち上がったばっかりなので、どの新聞でも無印になると思いますが、

買い目の中でどう扱うかを、最後まで念入りに検討するべきだと思っております。


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