「ニシノ」などの冠名でお馴染みの西山茂行オーナーは、
東京都港区の赤坂に本社を構えている、
「西山興業株式会社」の代表取締役社長です。
茂行オーナーは、桜花賞やスプリンターズSなど
重賞6勝を上げたニシノフラワーや、
皐月賞や菊花賞など重賞5勝を上げた
セイウンスカイを筆頭に、
数多くの活躍馬を生産していた
「西山牧場」の創業者・西山正行氏(故人)のご子息で、
2004年に正行氏が亡くなられた後は、
茂行オーナーが「西山牧場」の経営を引き継ぎ、
2008年に、ニシノフラワーなどの
繁殖牝馬は他の牧場に預け、
「西山牧場の本場」を
「ダーレージャパンファーム」に売却しております。
ただ、「西山牧場育成センター」、
「西山牧場阿見分場」、
「西山牧場江戸崎分場」、
といった育成施設の運営は、
今でも続けている筈です。
なお、
茂行オーナーがJRAで所有馬を走らせ始めたのは、
1988年のことで、それから現在までに、
正行氏から引き継いだ馬も含めると
400頭近くを所有しており、
2010年にはニシノブルームーンで中山牝馬Sを勝つなど、
「31勝・獲得賞金5億0905万円」
という成績を残しておりました。
しかしその後は、
2011年→「28勝・獲得賞金4億3568万円」
2012年→「25勝・獲得賞金4億2652万円」
2013年→「20勝・獲得賞金3億5661万円」
と、徐々に成績が下がっておりますので、
今年の西山オーナーは、
「何が何でも巻き返しを図りたい」
と強く望んでいる筈で、もちろん、
「年始から勝負懸かり」
と見込んでおくべきでしょう。
そして実際に今週の西山オーナーは、
1着賞金3700万円(馬主の取り分は8割の2960万円)の
フェアリーSにニシノアカツキとニシノミチシルベ、
1着賞金2000万円(同1600万円)の
ポルックスSにセイウンジャガーズといった形で、
多くの所有馬を特別レースに登録してきましたので、
各馬にどんな思惑が込められているのかを
最後まで念入りに調査してまいります。
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