1枠1番リリーノーブル

東京芝2400mの舞台でリベンジを誓う1頭だが、気がかりなのは同馬の血統背景。

近親には1400-2000mまでに良績が集中する馬がズラリと並ぶ。

新馬戦を勝ち上がった東京コースに何ら不安はないものの、気に留めておきたい部分だ。





1枠2番ラッキーライラック

アルテミスS勝利が証明するように、左回りの東京芝適性も申し分なし。唯一懸念材料があるとすれば、速い流れのマイル戦で先行したことによる折り合い面か。

「アーモンドアイに勝つためには早仕掛けしかない」と腹を括ったとき、後方待機勢に飲み込まれる可能性は考えておきたい。

2枠3番マウレア

東京芝では2勝を挙げており、コース適性では桜花賞上位組に引けを取らないが、ここは年内4戦目のローテーションをどう評価するかが鍵。

賞金加算が至上命題だったチューリップ賞は前走比マイナス8キロと前哨戦にしては仕上がりすぎていた印象を受けた。ローテーションの影響がなければ良いが……。

2枠4番トーセンブレス

今回は距離への対応が鍵となるが、フラワーCのレースをみるより距離が短くなることに比べればマイナスは少ないはず。

むしろ2連対を中山で挙げている点から小回り向きの差し馬である可能性が高く、コース替わりが懸念材料となりそうだ。

3枠5番カンタービレ

ここまで連対を外しておらず、条件を問わず大崩れのない安定感は高く評価すべきだろう。

同馬の母父ガリレオは東京芝2400mで【1-1-2-2】複勝率66.7%。

管理する角居厩舎はオークスで【2-0-2-3】複勝率57.1%と、大舞台で発揮される血統力・厩舎力は特筆すべきもの。

侮れない1頭。

3枠6番オールフォーラヴ

ディープインパクト産駒だがスパッと切れるタイプではなく、立ち回りの上手さを身上としている。

今回懸念されるのは切れ味が問われる広いコース替わりと関東圏への輸送。

2走前、前走とそれぞれ8キロずつ馬体を減らしており、これ以上減ってしまうのは避けたいところ。

4枠7番トーホウアルテミス

切れ味が問われるオークスでは厳しい戦いを強いられそうだが、今後平坦コース替わりで出番がありそうだ。

4枠8番サトノワルキューレ

2走前では青葉賞2着馬エタリオウを下しており、能力はこのメンバーに入っても引けを取らない。

デビューから16キロ馬体重を減らしている点が気がかりも、当日大幅に馬体が減らなければ好勝負は可能だろう。

5枠9番シスターフラッグ

レースぶりから時計のかかる馬場でこその印象で、洋芝や極端な道悪が狙うタイミングなのかもしれない。

5枠10番レッドサクヤ

時計の速い馬場への対応には疑問が残るものの、新馬戦のような特殊馬場なら穴馬候補として一考したい。

6枠11番パイオニアバイオ

「道悪の鬼」を予感させる血統背景から、渋った馬場になれば一発の可能性も出てくるとは思うが。

6枠12番サヤカチャン

このメンバー相手で苦戦は避けられないだろうが、自分の競馬に徹してどこまで……といったところか。

7枠13番アーモンドアイ

舞台替りが最大の焦点となるが、オークスもまた桜花賞と同じく大外一気が勝ちパターン。

Cコース替わりの日本ダービーは“インペタ”の好走が目立つものの、Bコース替わり2週目のオークスは外差しが継続するのだろう。

東京コースでの勝利実績もあり、大きく割り引く必要はないと判断したい。

7枠14番ランドネ

2月デビュー後ここが5戦目とローテーションは厳しく、マイナス12キロを減らした前走馬体重も含め不安要素は多い。

7枠15番ウスベニノキミ

前走フローラSは直線やや窮屈になるシーンもあったが6着と健闘。

同じ差しタイプが強力なここは厳しい戦いが待っているかと思われるが…。

8枠16番ウインラナキラ

現状小回りコースで差し脚を活かすタイプと思われ、その条件に替わるタイミングで一考したいところ。

8枠17番ロサグラウカ

底を見せていない点は魅力だが、その2戦は正直なところ特筆すべき時計とは言えない。

前哨戦を使えなかったローテーションから、ここは力試し的な意味合いと捉えたいところ。

8枠18番オハナ

距離延長がプラスに働くとは思えず、得意のマイルに替わるタイミングが狙い目と判断したい。