※06年から15年の過去10年のデータ
※06年から13年は中山開催
■過去10回の1着
06年ドリームジャーニー
07年ゴスホークケン
08年セイウンワンダー
09年ローズキングダム
10年グランプリボス
11年アルフレード
12年ロゴタイプ
13年アジアエクスプレス
14年ダノンプラチナ
15年リオンディーズ
■1着馬の単勝人気
06年・2人気
07年・3人気
08年・2人気
09年・1人気
10年・5人気
11年・1人気
12年・7人気
13年・4人気
14年・1人気
15年・2人気
■配当
2014年から舞台を阪神に移しましたが、データは中山開催の時代を含めて過去10年を参考。
配当は馬連平均4,494円。
最高配当は14年の14,050円、最低配当は15年の520円。
3連単平均は67,033円。
最高配当は13年の162,960円、最低配当は09年の6,720円。
馬連平均は4,500円近くとまずまず高配当。
一方、3連単平均は6万円台。
それほど高い印象はありません。
■人気
人気は、過去10年で1番人気が3勝。
2番人気3勝。
馬券対象馬数は1番人気7頭、2番人気5頭。
複勝率が最も高いのは1番人気の70%。
次に高いのは2番人気の50%。
また、上位5番人気以内で馬券対象23頭。
全馬券対象馬30頭中で75%以上を占めます。
◇1番人気の複勝率70%
◇2番人気の複勝率50%
◇3-5番人気の複勝率36%
◇6-9番人気の複勝率10%
◇10番人気以下の複勝率4%
■前走クラス
過去10年の馬券対象馬30頭中、前走重賞が20頭(※14年の第1回いちょうSも重賞組に含む)。
続いて500万下は9頭。
残りは新馬1頭。
前走重賞と500万下で計29頭。
馬券対象をほぼ独占。
なお、唯一の例外は、前走新馬に出走していた15年1着のリオンディーズ。
◇重賞(5,9,6)
◇500万下(4,1,4)
◇新馬(1,0,0)
■前走着順
過去10年の馬券対象馬30頭中29頭は、前走4着以内。
内、前走1着は20頭、前走2着は4頭、前走3着は3頭、前走4着は2頭。
一方、前走5着以下の馬券対象は1頭。
11年2着のマイネルロブストが東京スポーツ杯2歳Sの9着から巻き返した。
ただ、同レースは不良馬場で行なわれており、道悪適性の違いが影響した可能性が否めないケース。
また、マイネルロブストは出走時点でオープン特別の勝利を含めて2勝を上げており、更に札幌2歳Sで3着に好走していました。
なお、2着-4着の馬券対象9頭は前走で重賞に出走。
■前走距離
過去10年の馬券対象馬30頭中、前走1400m-1800m出走組が計29頭。
また2000m組は過去2頭の出走で1頭の馬券対象。
一方、1200m組は20頭が出走して馬券対象0頭。
1200mは狙えません。
◇前走1400m(1,5,3)
◇前走1600m(5,3,6)
◇前走1800m(3,2,1)
複勝率は1600mが30%以上、1800mは約20%、1400mは約15%。
1600m組がリード。
ちなみに、前走2000m組の馬券対象は15年1着のリオンディーズのみ。
また、上の項で書いたように、同馬は新馬組から馬券対象となった唯一の馬。
その新馬戦を振り返ると、京都の芝2000mで上がり3ハロン33秒4の脚を使っていました。
そこで、2000年以降、2歳新馬の芝2000m戦で、「1着馬が上がり3ハロンで33秒台の脚」を使ったケースを調べたところ、東京14頭、京都7頭、阪神6頭と、計27頭の勝ち馬が該当。
中でも、阪神組は6頭の中に、アグネスタキオン、ディープインパクト、ラキシス。後のGI馬が3頭も含まれます。
一方、東京組は14頭中1頭(スピルバーグ)、京都組は7頭中1頭(リオンディーズ)と、それぞれ後のGI馬を出しているものの、やはり、ディープインパクトやアグネスタキオンの名前がある阪神ほどのインパクトはありません。
とすると、今回の朝日杯FSとはあまり関係ないものの、阪神芝2000mの2歳新馬で過去の名馬と同様の脚を使うようなら、将来性豊かな2歳馬という見方もできそうです。
もちろん、馬場状態の違い、レースの展開など異なる要素は様々ある上に、そもそも上がり3ハロンの時計を「重視するか否か」という側面はありますが、それでもキャリアの少ない2歳馬だけに、未来に向けた参考のひとつになるかもしれません。
ちなみに京都組は、
07年10月・ダノンイサオ(33秒9)
11年10月・アルキメデス(33秒9)
12年10月・トウシンモンステラ(33秒9)
13年10月・エイシンアロンジー(33秒7)
13年11月・ダノンアンビシャス(33秒8)
14年10月・ベルーフ(33秒4)
15年11月・リオンディーズ(33秒4)
の7頭。
15年の朝日杯FSを勝ったリオンディーズ、重賞勝ちのあるベルーフの2頭は33秒4という時計。
重賞レベルの2頭に関しては、他馬より速い脚を使っています。
阪神は、
00年12月・アグネスタキオン(33秒8)
04年09月・リードオフマン(33秒9)
04年12月・ディープインパクト(33秒1)
12年12月・ラキシス(33秒7)
14年12月・アダムスブリッジ(33秒9)
15年09月・ロライマ(33秒7)
の6頭。
中でもディープインパクトが突出した印象。
時計が他馬と明らかに違います。
能力の片鱗はデビュー戦から数字に表れていたようです。
あと、ある意味でアグネスタキオンも目に付く部分。
阪神は期間中にコース改修が行なわれており、また、現在と2000年頃では15年以上も違いますので、馬場コンディションの比較は難しいところ。
しかし、先述した京都では古くて07年から。
また、書いてはいませんが東京も古くて07年以降から、それぞれ33秒台の脚を使って勝つ2歳新馬がデータとして出てきます。
そう考えると、アグネスタキオンのみ「2000年」。
ひとつ時代が違う感があります。
一概に馬場状態を比較できませんが、同馬が使った脚が、いかに速かったかを物語っています。
■結論
1番人気の信頼度は高い。
重賞組、もしくは500万下組が狙い目。
前走距離は1400m-1800m組。
また前走着順は、重賞組以外は1着馬。
重賞組でも4着以内。
なお、これらの条件に該当しない場合でも、新馬戦で速い脚を使った馬なら狙ってみるのも面白いでしょう。