一口馬主クラブの「社台レースホース」が登録している、
秋華賞のカイザーバルと、
府中牝馬Sのシングウィズジョイについて。
「社台レースホース」は、誰もが認める「最大手の一口馬主クラブ」で、
現在、クラブの代表取締役を務めている吉田哲哉氏は、
社台ファームの代表・吉田照哉氏の長男です。
また、同クラブがこれまでに、ジェニュイン、バブルガムフェロー、
タイムパラドックス、ネオユニヴァース、ハーツクライ、
ダンスインザムードなどで多くのG1レースを制しています。
そして、この馬達などの活躍によって、「社台レースホース」は、
1990年から2009年までの20年間に、
18回も「馬主リーディング1位」となっていた上、
2010年から2013年の4年間も、
「サンデーレーシングに次ぐ馬主リーディング2位」をキープしておりました。
しかし2014年は、イスラボニータが皐月賞とセントライト記念と共同通信杯を制するなど、
重賞を7勝したものの、「馬主リーディング」の最終的な順位は、
1位の「キャロットファーム」、
2位の「サンデーレーシング」に次ぐ3位となっていた上、
昨年も、シングウィズジョイがフローラSを、
ロサギガンティアが阪神Cを制するなど、
前年と同じく重賞を7勝したものの、「馬主リーディング」は3位に終わっております。
そして、今年に入ってからは、昨年よりも状況が悪化しており、
1位:キャロットファーム→重賞12勝を含む96勝・獲得賞金25億2686万円
2位:サンデーレーシング→重賞7勝を含む103勝・獲得賞金21億6551万円
3位:シルクレーシング→重賞2勝を含む76勝・獲得賞金13億0141万円
4位:社台レースホース重賞3勝を含む→62勝・獲得賞金12億4440万円
という形で順位を落としている上、1位の「キャロット」との差が「12億8246万円」と、
先週までの獲得賞金を上回っておりますので、関係者達の危機感は日増しに高まっていることでしょう。
また、成績の伸び悩みが影響しているのか、「社台レースホース」は、
5月2日(月)に、計95頭の「2016年度募集馬」(現1歳世代)のラインナップを発表し、
5月12日(木)に各馬の募集価格を発表し、それから出資を受け付けておりますが、
この内の67頭が満口となっているものの、募集中止となった5頭と、
募集停止となった4頭を除く、残りの19頭はまだ出資を受け付けております。
そのため、現在はクラブの関係者全員が、
「馬主リーディングの順位を上げるため、賞金の高い重賞を勝ちたい」、
「過去の募集馬を活躍させて注目度を高め、残り19頭の出資増加に繋げたい」
と強く願っていることでしょう。
そして今週は、1着賞金9200万円(馬主の取り分は8割の7360万円)の秋華賞にカイザーバル、
1着賞金5500万円(同4400万円)の府中牝馬Sにシングウィズジョイ
を登録しておりますので、クラブの関係者であれば、
前者を管理している角居調教師と、後者を管理している友道調教師に対して、
間違いなくメイチの勝負仕上げを指示する筈です。
したがって最終追い切りの様子など、
今後の動きを念入りに確認していきたいと思います。