小林昌志オーナーがサウジアラビアRCに出走させる、

シャイニードライヴについて。

小林オーナーの本業は、「ニセコスキー場」で有名な北海道虻田郡の倶知安町に本社を構え、

再生紙を利用したトイレットペーパーの製造販売を主要業務としている、

「コアレックス道栄株式会社」の代表取締役社長です。

1978年、北海道からの誘致要請を受け、「道栄紙業株式会社」として札幌市に設立された同社は、

翌年、事業規模を拡大するため、本社と本社工場を現在の場所に移転しており、

昨年の10月1日(木)に、社名を「コアレックス道栄株式会社」と変更しました。

ちなみに、本社工場は、東京ドームの1・5倍(約78500平方メートル)

という広大な敷地面積を誇っております。

そして同社は、1983年から「コアレス(芯なし)トイレットペーパー」の製造を開始しており、

通常のトイレットペーパー(芯あり)と比較して、同じサイズで使用できる量が約2倍となるこの商品は

コピー用紙や牛乳パックなどを再生しておりますので、




環境対策に極めて有効とされていまして、実際この技術は計36ヶ国で特許を取得しております。

更に、「コアレックス道栄株式会社」は、現在、

北海道内のトイレットペーパー市場で4割近くのシェアを誇っており、本社以外に加え、

全国各地に10社のグループ企業を有しているのですから、

同社の代表取締役社長を務めている小林オーナーは、「道内の製紙業界に於ける重鎮」と言えるでしょう。

また、同社は、生産と育成の拠点として「コアレススタッド」を構えており、

ここの生産馬は、ほぼ例外なく小林オーナーの所有となっております。

なお、小林オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、

1995年頃からでして、これまでに400頭近くを所有しており、その内の16頭が現役です。

2013年の小林オーナーは、「14勝・獲得賞金2億0805万円」という成績を残しており、

2014年は「6勝・獲得賞金1億9317万円」と、

2013年と比べて勝利数は半分以下に留まったものの、賞金はほぼ同額を獲得しておりました。

しかし、昨年は「4勝・獲得賞金7915万円」と、

過去2年より賞金が1億円以上も減っていたのですから、今年の小林オーナーは、

「昨年の二の舞にはしたくない」と考えている筈であり、

実際、先週までで「6勝・獲得賞金1億0272万円」という数字を残し、

昨年の成績を上回っているものの、2013年や2014年と同じような数字を残すためには、

更にペースを上げる必要があります。

また、小林オーナーは、ブライティアパルスを出走させた2010年のマーメイドSを制してから、

6年以上も重賞を勝てておりませんので、オーナーでしたら、

「久々に重賞を勝って勢いを付けたい」と考えるでしょう。

そして今週は、1着賞金3300万円(馬主の取り分は8割の2640万円)

のサウジアラビアRCにシャイニードライヴを出走させますので、小林オーナーが、




この馬を預けている尾形充弘調教師に、メイチの勝負仕上げを指示していると判断しておりました。

そのため、最終追い切りの様子を確認したところ、

「レースでも乗る吉田豊騎手が坂路で強めに追って、4Fが54秒3、
終いの1Fが12秒0という時計を出していました。時計は目立たない
ものでしたけど、トータルソッカー(2歳新馬)と併せる形で、コンマ
6秒先行していた相手を力強い脚捌きで追い掛けて、楽な手応えで最後
はコンマ3秒先着した様子は、デキの良さを感じさせるものでした」

という内容でした。

今回は、あまり人気を集めない筈ですが、先ほど記した理由などから、

「軽視できない存在」と考えております。

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