鮫島一歩調教師の厩舎がエルムＳに登録している、
ブライトラインについて。
鮫島調教師は、１９７９年から増本豊さんの厩舎で調教助手になって、
１９９９年に調教師の試験に受かって、次の年に自分の厩舎を開業しております。
初めの年は１０勝止まりでしたけど、次の年からは毎年のように２０勝以上を上げておりますし、
シルクフェイマスを使った２００４年の日経新春杯で初めて重賞を勝つと、
レインボーペガサスを使った２００８年のきさらぎ賞や、
キングトップガンで勝った２０１１年の目黒記念や、
リトルゲルダを使った一昨年のセントウルＳなど、
今までに１９回も重賞を勝っているんですから大したものです。
こうやって、いい成績を残せているのは、増本さんの厩舎で調教助手をやっていた時に、
京都記念と阪神大賞典を勝ったダイナカーペンターや、
高松宮記念など重賞を４つも勝っているマサラッキとか、
走る馬を間近で見ていた経験を活かせているからでしょう。
２００６年の鮫島調教師は、開業してから一番多い「４１勝」（獲得賞金は６億３４３７万円）を上げて、
「優秀調教師賞」をもらっておりましたし、
２００８年には、「７億４４７５万円」（３８勝）という、今までで一番の賞金を稼いでおりました。
ですが、その後は、
２００９年→獲得賞金５億７２００万円（２４勝）
２０１０年→獲得賞金３億９５７４万円（２１勝）
２０１１年→獲得賞金６億８７４０万円（３０勝）
２０１２年→獲得賞金４億７６５０万円（２７勝）
２０１３年→獲得賞金５億８７６７万円（３０勝）
２０１４年→獲得賞金６億３５９７万円（２９勝）
という、浮き沈みの大きい成績が続いているんです。
それに、去年は１７勝しか上げていませんし、
稼いだ賞金が「３億６０９１万円」というものでしたので、
今年の鮫島調教師は、「巻き返さないと」と考えている筈。
実際、今年の鮫島厩舎は、ソルヴェイグを使ったフィリーズレビューと函館スプリントＳ、
マコトブリジャールを使った福島牝馬ＳとクイーンＳと、
重賞を４つも勝って、先週までで「１７勝・獲得賞金３億８９３２円」と、
早くも去年の数字を上回っているんですから、見込みは正しかったんでしょう。
けど、２００８年の数字を上回るには、勝ち星が「２１」、
賞金が「３億５５４３万円」も足りないのでで、鮫島調教師でしたら、
「まだまだ気を抜けないと考えるでしょう。
そんで鮫島調教師は、今週、１着賞金３６００万円のエルムＳにブライトラインを登録しておりますから、
師でしたら、お釣りを残さずメイチに仕上げる筈です。
ですから、最終追い切りの様子を確認したところ、
「レースでも乗る福永騎手がダートコースに入れて、全体が７１秒０、
終いの１ハロンが１２秒７という時計を馬なりで出しておりました。
力強い脚捌きで気合いも乗っておりましたから、２ヶ月振りでした前走
を使われた上積みが大きいんでしょう」
というものでしたので、力を出し切れる状態だと判断しております。