アイビスSDに出る、菊川正達厩舎の
ブライトチェリーについて。
菊川調教師は、メジロティターン(1982年の天皇賞・秋など重賞3勝)
などでお馴染みの尾形盛次厩舎から、1982年に乗り役としてデビューしました。
1988年には、盛次調教師の息子さんの充弘調教師の厩舎に移って、
1998年には柴崎勇調教師の厩舎に移って、その年に乗り役を引退しています。
乗り役時代の菊川調教師は、通算63勝という成績でした。
それから菊川調教師は、柴崎厩舎の調教助手になって、
2000年に調教師の試験に受かると、次の年に自分の厩舎を開業しました。
最初の年は3勝、2年目は7勝という結果でしたが、3年目に10勝を上げると、
その後は、勝ち星を毎年、2ケタに乗せていて、2006年には、
開業してから一番多い24勝を上げて、3億2580万円の賞金を稼いでいましたし、
2010年には、コスモヘレノスを使ったステイヤーズSで、
乗り役時代には縁がなかった重賞を初めて勝っています。
ただ、その後は、重賞を勝てない時期が長く続きましたけど、
スイートサルサを使った去年の福島牝馬Sで、久々に重賞を勝ちましたから、
きっと菊川調教師はホッとした筈です。
一昨年までの菊川厩舎は、
2011年→獲得賞金2億3205万円(13勝)
2012年→獲得賞金2億1312万円(13勝)
2013年→獲得賞金3億1466万円(14勝)
2014年→獲得賞金3億3704万円(22勝)
という成績を残していて、この中で、一昨年は開業してから一番の賞金を稼いでいました。
でも、去年は「獲得賞金2億3720万円」(10勝)という成績で、
一昨年と比べると、稼いだ賞金が1億円以上も少なかったので、
今年の菊川調教師は、「去年の二の舞にしたくない」と考えている筈です。
ところが、実際は、先週までで「獲得賞金1億2588万円」(8勝)という成績ですから、
一昨年と同じような数字にするためには、これから2億円以上を稼ぐ必要があります。
そして今週、菊川調教師は、1着賞金3900万円のアイビスSDにブライトチェリーを使いますので、
菊川調教師でしたら、「ここを勝って一気に稼ぎたい」と考えて、
この馬を間違いなくメイチに仕上げるでしょうし、最終追い切りの様子を確認したところ、
坂路に入れられて、4Fが52秒0、終いの1Fが13秒5という時計を馬なりで出していました。
シャイニーリーヴァ(古馬500万下)をコンマ1秒先行して、軽快に飛ばすと、
最後はコンマ4秒に差を広げていましたし、馬体に張りがあって毛ヅヤもピカピカでしたから、
菊川調教師が気合いを入れて仕上げてきたのでしょう。
今回は、2ヶ月振りのレースで、しかも格上挑戦ですから、
あまり人気を集めないのでしょうけど、デキの良さを活かして、
上位に食い込んでくるかもしれません。