小林昌志オーナーがマイラーズCに登録している、
シャイニープリンスについて。
小林オーナーの本業は、「ニセコスキー場」で有名な北海道虻田郡の倶知安町に本社を構え、
再生紙を利用したトイレットペーパーの製造販売を主要業務としている、
「道栄紙業株式会社」の代表取締役社長です。
「道栄紙業株式会社」は、北海道からの誘致要請を受け、
1978年、札幌市に資本金2000万円で設立され、翌1979年には、
事業規模を拡大する目的で資本金を4000万円に増資し、
本社と本社工場を現在の場所に移転しました。
ちなみに本社工場は、東京ドームの1・5倍(約78500平方メートル)という広大な敷地面積を誇っております。
そして同社は、1983年から「コアレス(芯なし)トイレットペーパー」の製造を開始しており、
通常のトイレットペーパー(芯あり)と比較して、同じサイズで使用量が約2倍となるこの商品は、
コピー用紙や牛乳パックなどを再生しておりますので、環境対策に極めて有効とされていまして、
実際、この技術は世界36ヶ国で特許を取得しております。
更に、「道栄紙業株式会社」は現在、北海道内のトイレットペーパー市場で4割近くのシェアを誇っており、
本社以外に加え、全国各地にグループ企業10社を有しているのですから、
同社の代表取締役社長を務めている小林オーナーは、「道内の製紙業界に於ける重鎮」と言えるでしょう。
また、同社は、日高自動車道の日高富川インターから国道237号を5キロほど走ると右側に見えてくる場所に、
生産と育成の拠点として「コアレススタッド」を構えており、
ほぼ全ての生産馬を小林オーナーが所有しています。
なお、JRA馬主としての小林オーナーは、1995年頃から馬を走らせており、
2010年のマーメイドSを制したブライティアパルスなど、
これまでに200頭以上を所有しており、その内の16頭が現役です。
しかし、昨年の6月15日(日)、シャイニープリンスが多摩川Sを制してから、
JRAでの連敗が71まで伸びていましたが、
コアレスキングを出走させた4月11日(土)の4歳上500万下を勝ち、
ようやく連敗を止めることができたものの、先週までの成績は、
「1勝・獲得賞金4059万円」に留まっています。
そのため、1着賞金5700万円(馬主の取り分は8割の4560万円)
のマイラーズCに出走させるシャイニープリンスについては、小林オーナーが、
この馬を管理している栗田博憲調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示していると見ていましたので、
調教師情報部の方に最終追い切りの内容を確認したところ、
「南ウッドで全体68秒9、終い12秒6
という時計を馬なりで出していました。雨
の影響で渋った馬場だったため、時計は掛
かってしまいましたけど、1秒ほど先に行
かせていたマイネデアデビルを追い掛けて、
最後は楽々と先着していたように、とても
力強い脚捌きを見せていましたね。この動
きであれば、力は出せると見ていいでしょう」
というものでしたから、好レースが期待できると考えています。
また、小林オーナーは今週、
1着賞金3700万円の福島牝馬Sにシャイニーガールを登録していますので、
こちらも全く同じ理由で「勝負懸かり」だと見ておくべきでしょう。