函館記念で注目すべき存在として見ているのは、
大和屋暁オーナーが登録している
オツウ。
大和屋オーナーは、映画監督や脚本家として、
「ルパン三世」や「元祖天才バカボン」や「怪物くん」など、
数多くのアニメ作品を手掛け、1993年に亡くなられた大和屋竺氏のご子息で、
自身も脚本家として、「銀魂」や、「金色のガッシュベル」や、
「おジャ魔女どれみ」といった人気アニメ作品から、
「天装戦隊ゴセイジャー」など特撮ヒーローまで、数多くの脚本やシリーズ構成を手掛けております。
また、昨年の11月には、「ふるさと納税完全制覇読本」という本を刊行しておりますので、
「多彩な才能の持ち主」と言えるでしょう。
ちなみに大和屋オーナーは、JRAの個人馬主となる前から大の競馬好きで、
昔から、自身の作品に競馬のシーンや馬名を多く取り入れていた上、
「社台レースホース」の会員として、出資馬ハーツクライが2005年の有馬記念を勝っており、
同馬が制した2006年のドバイシーマクラシックでは、口取りに参加しておりました。
そして、大和屋オーナーが、個人馬主としてJRAで馬を走らせ始めたのは2011年で、
この年は、「1勝・獲得賞金2498万円」という成績でしたが、
2012年には、ジャスタウェイを出走させたアーリントンCで「初の重賞勝ち」を飾るなど、
「2勝・獲得賞金7582万円」と、一気に数字を伸ばしていた上、
2013年には、ジャスタウェイで天皇賞・秋を制し、
「初のGI勝ち」を飾るなど、前年を大きく上回る「2億2414万円」の賞金を獲得しております。
更に2014年は、ジャスタウェイが安田記念と中山記念を制したことなどにより、
JRAだけで「3億4440万円」の賞金を獲得していた上、
3月には、同馬がドバイデューティフリー(現在のドバイターフ)を制したことにより、3
00万ドル(当時のレートで約3億0830万円)の賞金も獲得しておりました。
ただ、ジャスタウェイは、4着だった2014年の有馬記念を最後に引退し、
その後、「社台スタリオンステーション」で種牡馬となりましたので、
現在、大和屋オーナーの所有馬は、オツウとイイナヅケ(3歳未勝利)の2頭となっております。
そして今年は、先週までの成績が、「0勝・獲得賞金1268万円」となっておりますから、
現在の大和屋オーナーは、「早く今年の初勝利を飾りたい」と考えている筈です。
また、大和屋オーナーは、7月11日(月)~12日(火)に行われた「セレクトセール2016」に於いて、
自身の所有馬だったジャスタウェイの初年度産駒となる、
「レイズアンドコールの2016」(牡)を「5076万円」(税込)で落札しており、
こういった状況の中、今週は1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)
の函館記念にオツウを登録しております。
よって、大和屋オーナーの立場であれば、「ここを勝ち、セールで使った資金の回収を進めたい」と考え、
同馬を預けている須貝調教師に対して、迷わずメイチの勝負仕上げを依頼するでしょう。
また、最終追い切りについての報告が、
「レースでも乗る北村友一騎手が函館のウッドで一杯に追って、5Fが66秒8、
終いの1Fが12秒2という時計を出しておりました。コンマ2秒前を走っていた
アドルナメンテ(3歳未勝利)を追い掛けて、最後まで相手に追い付けなかったん
ですが、気合いの乗った力強い走りを見せておりましたので、前走から中1週です
が、力を出し切れる状態なのでしょう」
という内容でした。
これらの理由から、この馬を「大いに注目すべき存在」と見込んでおります。