七夕賞に登録している和田正一郎厩舎の
ルミナスウォリアーについて。
和田正一朗調教師は、同じ美浦に厩舎を構えている和田正道調教師の息子さんです。
もちろん正一郎調教師は、子供の頃からお父さんの仕事振りを見ていたのですから、
この世界に入ったのは当たり前だったのでしょう。
2002年に競馬学校の厩務員課程に入った正一郎調教師は、
その年の10月から成宮明光調教師の厩舎で厩務員になって、
11月からは、お父さんの厩舎で調教助手をやっていました。
そして、2009年の2月に2度目の挑戦で調教師の試験に受かると、
その年の5月に自分の厩舎を開業しています。
初めの年は、レースに使った数が少なかったので、
1勝もできなかったのですが、その後は、
2010年→13勝・獲得賞金1億4591万円
2011年→12勝・獲得賞金1億6252万円
2012年→13勝・獲得賞金1億5799万円
2013年→10勝・獲得賞金1億7267万円
2014年→16勝・獲得賞金2億3177万円
2015年→10勝・獲得賞金2億1340万円
という結果を残していました。
また、今年の正一郎調教師は、オジュウチョウサンを使った中山グランドジャンプを勝って、
初めての重賞勝ちをGIで飾っていますし、この馬で東京ジャンプSも勝つなど、
先週までに13勝を上げて、獲得賞金は「2億3951万円」と、
早くも今までで一番の数字になっています。
ただ、平地の重賞はまだ勝てていませんから、このままですと、馬主さん達に、
「和田正一郎厩舎に預けても平地の重賞を勝てない」と思われてしまうかもしれません。
しかも、同じ年に開業した同期の調教師達は、
□須貝尚介調教師(ゴールドシップなどで平地の重賞を25勝)
□清水久詞調教師(キタサンブラックなどで平地の重賞を重賞9勝)
□笹田和秀調教師(エリンコートなどで平地の重賞を5勝)
といった形で平地の重賞をたくさん勝っていますので、今の正一郎調教師は、
「自分も平地の重賞も勝って同期に追い付きたい」と考えている筈です。
そして今週は、七夕賞にルミナスウォリアーを登録していますから、
この馬を間違いなくメイチに仕上げますし、
最終追い切りの様子を念入りに確認したところ、
南ウッドで一杯に追われて、5Fが69秒5、終いの1Fが13秒4という時計を出していました。
ヨンカー(3歳1000万下)を1秒0先行して、
最後はコンマ2秒遅れていましたけど、相手はいつも稽古で動くタイプですから、
遅れたことを気にする必要はない筈です。
それに、ルミナスウォリアーの走りはいつもより力強く見えましたし、
馬体の張りと毛ヅヤも目立っていましたので、3ヶ月半振りだったジューンSを一度使われて、
状態がかなり上向いているのでしょう。
ですから、前走より相手が揃うここでも、いいレースが期待できる筈です。