日下部猛オーナーがプロキオンSに登録している、
マルカフリートについて。
日下部オーナーは、岐阜県恵那市に本社を構え、コンクリートポンプ圧送などを手掛けている
「丸河商事株式会社」の代表取締役を務めております。
1966年、建築資材の運搬と販売や、コンクリート製造、砂利生産などを目的に、
「株式会社丸河興業」として業務を開始した同社は、1991年に現在の社名となり、
1999年には「飯田営業所」を開設するなど、これまで順調に事業を発展させております。
そして現在は、スーパーロングブーム車を8台、超高圧ポンプ車を6台、
セミロングブーム車を3台、小型ピストン車を7台といった形で、大型車両を多く所有している筈です。
また、これまでの主な施工実績としては、
全長838mの「安倍川橋」(静岡県静岡市)
全長625mの「猿田川橋」(静岡県静岡市)
全長461mの「第二東名高速道路・芝川高架橋」(静岡県富士宮市~静岡市)
全長519・5mの「乙川橋」(愛知県岡崎市)
などが挙げられます。
更に同社は、関連会社として、「有限会社上村建材」(岐阜県恵那市)、
「株式会社双立」(岐阜県恵那市)、
「河長産業株式会社」(岐阜県恵那市)を有しておりますので、
「丸河商事株式会社」の代表取締役を務めている日下部オーナーは、
「誰もが認める地元の名士」と言えるでしょう。
JRA馬主としての日下部オーナーは、一昨年まで、ただいま挙げた関連会社の一つ、
「河長産業株式会社」の法人名義で馬を走らせておりましたが、
現在は、全て日下部オーナーの個人名義となっております。
そして日下部オーナーは、法人名義だった頃と合わせれば、
馬主キャリアが20年以上に及んでいるベテランで、これまでに140頭近くを所有しており、
この中の代表的な存在としては、
1996年の鳴尾記念を制したマルカダイシスや、
2005年のデイリー杯2歳Sを制したマルカシェンクや、
2006年の中山大障害と2008年の中山グランドジャンプを制したマルカラスカルや、
2010年の阪神Cなどを制したマルカフェニックスといった名前が挙げられるでしょう。
ただ、日下部オーナーは、マルカフェニックスで2010年のスワンSを制してから、
5年以上も重賞勝ちから遠ざかっており、「JRAの重賞で30連敗中」という状況のため、
現在は、「何としてもこの連敗を止めたい」と考えている筈です。
また、日下部オーナーは、毎年のように競走馬セールに参加しており、
過去3年間の「セレクトセール」では、
2013年→2頭を3360万円で落札
2014年→3頭を9180万円で落札
2015年→1頭を2592万円で落札
と、総額1億5132万円を投じて計6頭を落札しておりました。
もちろん、過去の経緯を踏まえれば、日下部オーナーは、
来週の11日(月)~12日(火)に行われる今年の「セレクトセール」でも、
何頭かを落札する筈ですから、現在は間違いなく、
「潤沢な資金でセールに参加するため、所有馬で多くの賞金を稼ぎたい」とも考えているのでしょう。
そして今週は、プロキオンSにマルカフリートを登録しておりますので、
オーナーの立場であれば、この馬を預けている浜田調教師に対して、
迷わずメイチの勝負仕上げを依頼する筈です。
同馬は、10歳となった今年、結果の出ないレースが続いておりますので、
今回はほとんど人気を集めない筈ですが、安易に「消し」と考えるべきではないでしょう。