鈴木康弘調教師が函館スプリントＳに登録している、

セイコーライコウについて。

彼のお父さんは、

１９５０年の皐月賞とダービーと勝ったクモノハナや、

１９７３年の皐月賞と、１９７４年の宝塚記念を勝ったハイセイコーや、

１９８０年の皐月賞を勝ったハワイアンイメージ

などを育て上げた鈴木勝太郎さんです。

康弘調教師は、高校卒業後に早稲田大学へ進学していて、

１９９７年のオークスと秋華賞を勝ったメジロドーベルや、

２００２年の高松宮記念を勝ったショウナンカンプ

などを育て上げた大久保洋吉調教師とは、

中学・高校・大学の同級生にあたります。

お父さんの影響もあり、競馬が身近な環境にあった彼は、

大学を卒業してから、桜花賞を勝ったニシノフラワーや、

皐月賞と菊花賞を勝ったセイウンスカイでお馴染みの

西山牧場で１年間経験を積んで、その後、

１９６９年に勝太郎さんのところで調教助手になっています。

更に、１９７０年にはイギリスのナショナルスタッドなどで

調教師になるための研修を受け、

１９７６年に調教師の免許を取ってから、

その年に厩舎を開業していますが、

２年目の１９７７年には優秀調教師賞をもらっているように、

早くから調教師としての才能を発揮していました。

その後、１９８４年の京王杯オータムＨに使った

ヨシノエデンで初めて重賞を勝つと、

１９８７年のオールカマーやエプソムＣを含む

重賞５勝を上げたダイナフェアリーや、

１９８８年のフラワーＣとクイーンＳを勝ったフリートークや、

１９９１年の中山記念を含む重賞３勝を上げたユキノサンライズや、

１９９２年の中山記念と京王杯ＳＣを含む

重賞３勝を上げたダイナマイトダディや、

１９９７年のアメリカＪＣＣと日経賞を含む

重賞４勝を上げたローゼンカバリーなど、

これまでに多くの重賞勝ち馬を育て上げています。

また、鈴木調教師は、先ほど書いた優秀調教師賞を、

１９７７年、１９７９年、１９８８年、１９９７年、１９９９年、２０００年と、

これまでに６回ももらっていて、

少し前までは日本調教師会の会長を務めるなど、

厩舎以外の業務もこなしていたことから、

周りからの信頼が厚い調教師の一人と言えるでしょう。

ただ、これまで鈴木調教師は、

重賞２６勝を上げていますけど、最後に重賞を勝ったのは、

ペインテドブラックを使った１９９９年のステイヤーズＳでして、

もう１５年近くも重賞をご無沙汰していますし、

今のところ、管理馬が「重賞１２２連敗中」となっていますので、

今の鈴木調教師が、

「何としても重賞の連敗をとめなくては」

と強い危機感を抱いているのは間違いないでしょう。

ですから、函館スプリントＳに登録しているセイコーライコウに対しては、

鈴木調教師がメイチの勝負仕上げで出走させてくると見ていましたので、

最終追い切りの内容を確認したところ、

坂路で全体５９秒４、終い１３秒５という時計を出していて、
函館への輸送があるため、馬なりでの調整となりましたけど、
脚捌きに硬さはなくとてもスムーズな動きを見せていました
し、馬体のハリや毛ヅヤからもデキ良さを感じられるもの

でしたから、見込み通り、

鈴木調教師がキッチリと仕上げてきたと判断していいでしょう。

これなら、上位に食い込める可能性が大いにあると見ておくべきでしょう。

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