「七夕賞で注目すべき存在」と見ているのは、
平本敏夫オーナーが登録している
オリオンザジャパン。
平本オーナーの本業は、「ワンダーランド」というパチンコホールを展開するなど、
九州を拠点に複数の事業を手掛けている「タイラグループ」の代表取締役会長です。
1984年、「有限会社平興産」として設立された同社は、当初、
「王様」、「キング」、「ラッキー・プラザ」といった店名でパチンコホールを展開していましたが、
1994年以降は「ワンダーランド」の店名で事業を拡大しており、現在の店舗数は、
福岡県→24店舗
佐賀県→5店舗
大分県→4店舗
長崎県→2店舗
鹿児島県→2店舗
熊本県→1店舗
宮崎県→1店舗
と、九州全域で計39店舗の「ワンダーランド」を展開している上、
この中には、パチンコとスロットを合わせて1000台以上を備えている
「香椎本館」(福岡県福岡市)や、
940台を備えている「鹿児島新栄店」(鹿児島県鹿児島市)
といった大型店舗も多くあります。
更に、現在は雇用している従業員数が1000名を超えているそうですから、
代表取締役会長としてグループを牽引している平本オーナーは、
「誰もが認める九州の有力者」と言えるでしょう。
また、馬主としての平本オーナーは、2006年頃からJRAで馬を走らせており、
これまで130頭以上を所有していまして、2014年までの5年間は、
2010年→2勝・獲得賞金4478万円
2011年→3勝・獲得賞金4662万円
2012年→7勝・獲得賞金8567万円
2013年→9勝・獲得賞金1億3138万円
2014年→14勝・獲得賞金2億0249万円
という形で順調に成績を伸ばし、2014年は、これまでで一番の数字となっております。
ただ、昨年は、「6勝・獲得賞金7059万円」と、勝利数と獲得賞金のどちらも、
2014年の半分以下に留まっておりましたので、
今年の平本オーナーは、「必ず巻き返したい」と願っているのでしょう。
しかし実際は、先週までの成績が「4勝・獲得賞金6502万円」と、
昨年のペースを上回っているものの、2014年と比べたら、誰が見ても物足りない数字となっております。
また、先ほど記した通り、平本オーナーは、
これまでに130頭以上を所有しておりますが、まだ重賞を勝ったことはありません。
そして今週は、1着賞金4100万円(馬主の取り分は8割の3280万円)
の七夕賞にオリオンザジャパンを登録しておりますので、平本オーナーの立場であれば、
「初の重賞勝ちを飾り、勢いを付けたい」と考え、
この馬を預けている小西調教師に対して、迷わず渾身の勝負仕上げを指示するでしょう。
また、最終追い切りについての報告が、
「坂路に入れられて、4Fが53秒2、終いの1Fが12秒4という時計を
馬なりで出していました。ドラゴン(障害未勝利)をコンマ3秒追い掛ける
形の調教で、楽な手応えで相手を交わして、最後はコンマ2秒先着していま
した。格下が相手の調教だったとは言え、動きはかなり力強いものでしたか
ら、状態の良さには太鼓判を押せるでしょう」
という内容でしたので、好レースが期待できると考えております。