一口馬主クラブの「ローレルレーシング」が函館スプリントSに登録している、
ローレルベローチェについて。
「ローレルレーシング」は、生産牧場の関係者達が設立したクラブで、
以前は「ローレル」と「カネツ」の冠名を使用しておりました。
ちなみに、現在、クラブ法人(株式会社ローレルクラブ)の代表を務めているのは、
2004年のダービー卿CTや、2004年と2005年の京成杯AHを制した
マイネルモルゲンを生産したことなどで知られている、
「松浦牧場」(北海道新冠郡新冠町)を運営している松浦快之氏です。
また、同クラブに生産馬を提供している牧場の中には、
□「村田牧場」
2009年の高松宮記念とスプリンターズSを制したローレルゲレイロを輩出
□「樋渡信義」
2000年のデイリー杯3歳S(現在のデイリー杯2歳S)を制したフジノテンビーを輩出
□「高瀬牧場」
2002年の帝王賞と2003年の川崎記念を制したカネツフルーヴを輩出
など、重賞勝ち馬を出しているところが多く含まれております。
同クラブが、これまでに最も多くの賞金を獲得していたのは、ローレルゲレイロがGIを2勝するなど、
計17勝を上げていた2009年で、同年の獲得賞金は「4億2581万円」でした。
ただ、過去3年は、
2013年→10勝・獲得賞金1億6295万円
2014年→14勝・獲得賞金2億0533万円
2015年→11勝・獲得賞金1億8377万円
と、獲得賞金が2009年の半分にも満たない状況が続いておりますので、
今年はクラブの関係者全員が、「必ず巻き返したい」と考えている筈です。
また、「ローレルレーシング」は、ローレルゲレイロで2009年のスプリンターズSを制してから、
7年近くも重賞を勝てておりませんので、現在、クラブの関係者達は、
「重賞を勝ちたい」という思いを以上に強く抱いていることでしょう。
更に、「ローレルレーシング」は、「2014年産募集馬」(現2歳世代)について、
計17頭のラインナップを発表しており、その中で満口となっているのは6頭で、
残り11頭はまだ出資を受け付けておりますが、6月4日(土)から今年の新馬戦が始まっておりますので、
出資を受け付けられる期間はあと僅かとなります。
その上、同クラブは、「2015年産募集馬」(現1歳世代)について、計8頭のラインナップを発表し、
既に出資受付を開始しているため、現在はクラブの関係者全員が、
「過去の募集馬を活躍させて、出資を検討している顧客層に好印象を与えたい」と願っているでしょう。
そして今週、ローレルベローチェが重賞の函館スプリントSを勝てば、
出資を検討している顧客層に「ローレルレーシングの馬は走る」という印象を与えることができ、
今後の出資者増加に繋げられる筈ですから、クラブの関係者が、
同馬を預けている飯田雄三調教師に対し、かなり勝負懸かった指示を出していると見ております。