「株式会社ラッキーフィールド」が皐月賞に出走させる、

エアスピネルについて。

「株式会社ラッキーフィールド」の代表者は、栃木県小山市に本社を構えている、

「東京鉄鋼株式会社」の代表取締役社長を務めている吉原毎文氏ですから、

ここでは、「株式会社ラッキーフィールド」を「吉原オーナー」と表記します。

1974年に東証一部上場を果たした「東京鉄鋼株式会社」は、

吉原オーナーのお父様である故・貞敏氏が、1939年に創業しており、

現在の建築業界に於いては、鉄筋に独自の加工を施してガス圧接を不要とし、

大幅な工期の短縮や建築コストの削減を可能とした「ネジテツコン」を筆頭に、「

鉄筋コンクリート用棒鋼」などで高いシェアを占めております。




そして、同社が今年の1月29日(金)に発表した「平成28年3月期」の決算短信(連結)の、

売上高:636億1000万円(前年比10・2%減)
経常利益:42億0300万円(前年比150・9%増)

という数字を見れば分かる通り、順調に業績を伸ばしている上、

現在では、連結子会社を含め700名ほどの従業員を雇用しているのですから、

同社のトップである吉原オーナーが、「優秀な経営者」であるのは言うまでもありません。

なお、吉原オーナーがJRAで馬を走らせ始めたのは、1986年頃で、

それから現在までに200頭以上を所有しており、その中の代表的な存在としては、

1996年のオークス、1997年の天皇賞・秋などを制し、

1997年には、牝馬としては26年振りに「年度代表馬」となったエアグルーヴや、

2000年の皐月賞と菊花賞を制したエアシャカールや、

1999年の安田記念とマイルCSを制したエアジハードや、

2005年の秋華賞を制したエアメサイアなどがおり、

吉原オーナーは、これまでにG1を7度も制しております。

また、吉原オーナーが最も多く賞金を獲得していたのは、

エアシャカールなどの活躍により、「17勝・獲得賞金7億5040万円」という成績を残した2000年です。

しかし、その後はこの数字を一度も上回ることができず、一昨年までの3年間も、

2012年→19勝・獲得賞金3億0005万円
2013年→19勝・獲得賞金3億5166万円
2014年→11勝・獲得賞金3億2504万円

と、2000年と比べたら、明らかに物足りない数字に留まっておりました。




そのため、昨年の吉原オーナーは、「少しでも2000年の数字に近づけたい」と考えていた筈ですが、

実際は、「8勝・獲得賞金2億7245万円」と、2000年どころか前年さえも下回っております。

したがって、今年の吉原オーナーは、「必ず巻き返したい」と考えている筈ですが、

先週までの成績は「1勝・獲得賞金5480万円」というものですから、

現在は危機感を強く感じているでしょう。

そして今週、皐月賞にエアスピネルを登録しており、ここを勝てば、

このレースの賞金1億円の内、「馬主の取り分」にあたる8割の8000万円を一気に得られる上、

エアメサイアで制した2005年の秋華賞以来、10年半振りのG1勝ちを果たせることとなります。

そこで今回は、「完全に勝負懸り」と見ておくべきでしょう。


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