クイーンCに登録している、
斎藤誠厩舎のコパノマリーンについて。
斎藤調教師は、1993年に競馬学校の厩務員課程に入って、その後、
前田禎調教師の厩舎で厩務員になると、1997年から2005年まで調教助手をしていました。
斎藤調教師がいた頃、前田調教師の厩舎には、
1993年の関屋記念と京王杯オータムHを勝ったマイスタージンガーや、
1998年の毎日杯と京都4歳特別を勝ったミラクルタイムなど、
走る馬が何頭もいましたから、斎藤調教師はその頃に、どういう馬がよく走るのかしっかり学んだのでしょう。
でも、2005年の10月に前田調教師が亡くなってしまい、厩舎が解散することになったので、
その後は、相沢郁調教師の厩舎や、清水英克調教師の厩舎で腕を磨いて、
2006年の2月に調教師の試験に受かると、その年の6月に、35歳の若さで厩舎を開業しています。
1年目は、使った馬の数が少なかったので、
「4勝・獲得賞金7697万円」という数字に留まっていましたが、
2年目の2007年には、サンツェッペリンを使った京成杯で初め重賞を勝つと、
同じ年にゴスホークケンを使った朝日杯FSで初めてGIを勝って、
全部で「18勝・4億0316万円」という数字を残しました。
それから、5年間は重賞を勝てませんでしたが、
2008年→26勝・獲得賞金3億9052万円
2009年→22勝・獲得賞金3億3146万円
2010年→28勝・獲得賞金4億6994万円
2011年→21勝・獲得賞金4億6924万円
2012年→22勝・獲得賞金3億5329万円
と、成績は安定していましたし、
2013年にはクリスマスを使った函館2歳Sを勝って、重賞の連敗を止めています。
そして2014年の斎藤厩舎は、
ヌーヴォレコルトを使ったオークスとローズSを勝つなど
「21勝・獲得賞金6億3518万円」と一気に数字を伸ばすと、
去年は、ヌーヴォレコルトを使った中山記念と、
フラアンジェリコを使った京成杯AHを勝つなど、
「34勝・獲得賞金6億4029万円」と、今までで一番いい成績を残しましたから、
この結果に斎藤調教師は、とても喜んだでしょう。
ただ、管理馬の中で「4億4571万円」の賞金を稼いでいる「断トツの稼ぎ頭」ヌーヴォレコルトは、
去年の中山記念を勝ってから、勝ち切れないレースが続いていますし、
次走、4月3日(日)の産経大阪杯を予定していますから、それまで賞金を稼げません。
また、2番目に多い「1億4534万円」の賞金を稼いでいるフラアンジェリコは、
京成杯AHを勝ってから、スプリンターズSが15着、
福島記念が9着、中山金杯が11着という結果に終わっています。
ですから、今の斎藤調教師は、「2頭の分を、他の馬で稼ぎたい」と思っている筈ですから、
今週、1着賞金が3500万円のクイーンCに登録しているコパノマリーンを、
メイチに仕上げてくると見ていました。
最終追い切りを確認したところ、南ウッドで一杯に追われて、
5Fが69秒1、終いの1Fが12秒7という時計を出していましたし、
テンから飛ばして力強い走りを見せていました。
前走のフェアリーSでは、最後の直線で斜行してしまいましたが、
稽古ではビッシリ追われても真っすぐ走れていましたから、
前回のような心配はない筈なので、巻き返しが期待できるでしょう。