加藤征弘調教師がクイーンCに登録している、
ストライクショットについて。
加藤調教師は、1991年の5月に、競馬学校の厩務員課程に入って、
その年の9月からは、クライムカイザーでダービーを勝つなど、
乗り役として大活躍した加賀武見さんの厩舎の厩務員になって、同じ年の11月からは、
中山大障害を勝ったシンコウアンクレーなどを育てた二本柳俊一調教師の厩舎の助手になって、
1994年の3月からは、安田記念をはじめ、
重賞を3つ勝ったトロットサンダーなどを育てた相川勝敏師の厩舎で助手をやっていました。
そして加藤調教師は、2001年の2月に調教師の試験に受かって、
次の年の3月に自分の厩舎を開業しています。
開業してからの調教師は、1年目に「12勝・獲得賞金1億5238万円」という成績を残していましたし、
3年目だった2004年には、ピットファイターを使った武蔵野Sで初めて重賞を勝つなど、
「32勝・獲得賞金4億7381万円」という成績を残していました。
それに、10年目だった2011年には、フィフスペトルを使った京成杯オータムHを勝つなど、
「39勝・獲得賞金6億9068万円」という、今までで一番いい数字を残して、
調教師リーディングで全国9位になっていましたから、さっき名前を挙げたトロットサンダーなど、
厩務員や助手だった頃に、走る馬を間近で見てきた経験をよく活かせているのでしょう。
そして2014年の加藤調教師は、
「30勝・獲得賞金5億3885万円」という成績を残していましたが、
2011年の成績と比べると、勝ち星が「9」、
賞金が「1億5183万円」も下回っていましたから、きっと調教師は、
この数字に物足りなさを感じていた筈です。
でも去年は、ノンコノユメで地方交流G1のジャパンダートダービを勝っていますし、
この馬でユニコーンSと武蔵野Sも勝つなど、JRAだけで
「30勝・獲得賞金6億3629万円」という成績を残していて、
2014年の数字を上回ることができましたが、この結果に満足しないで、
調教師がこれからも全力で賞金を稼ぎにくると私は見ています。
と言いますのも、加藤調教師が今までに一番いい成績を残しているのは、
「39勝・獲得賞金6億9068万円」という数字だった2011年ですが、
去年は、その数字を超えられる絶好のチャンスだったにも関わらず、結局は、上回れなかったのですから。
もちろん、今年を迎えるにあたって調教師は、
「早い内から賞金の高い重賞を勝って、今までで一番いい成績を残したい」と考えている筈です。
それに、調教師の管理馬は重賞で、さっきも書いた通り、
ノンコノユメが去年のユニコーンSと武蔵野Sを勝っていますが、
他の馬では、2011年の京成杯オータムHをフィフスペトルで勝ってから、
もう4年以上も重賞を勝てていません。
ですから、今の加藤調教師は、「他の馬も活躍させたい」とも考えているのでしょう。
そして、今週はクイーンC(3500万円)にストライクショットを登録していますから、
「加藤調教師がメイチに仕上げてくる」と見ていましたし、
最終追い切りでは、南ウッドに入れられて、4Fが53秒6、終
いの1Fが13秒0という時計を馬なりで出していました。
軽快な脚捌きで気分良く走れていましたし、トモに張りがあって、
毛ヅヤもピカピカでしたから、いい状態でレースに出られそうです。