「株式会社ダノックス」が朝日杯FSに登録している、
ダノンプラチナについて。
「株式会社ダノックス」の代表を務めている野田順弘氏は、
会計ソフト「勘定奉行」でお馴染みの東証一部上場企業・「株式会社オービック」の代表取締役会長ですから、
「株式会社ダノックス」を野田オーナーと表記致します。
野田オーナーは、高校を卒業した後、1957年に近鉄百貨店へ入社し、
その在職中から関西大学の経済学部(夜間)に通い始め、1961年に同大学を卒業し、
1962年には会計機の輸入販売会社へ入社しており、その後、
1968年に「株式会社オービック」の前身である「大阪ビジネスカンパニー」を設立し、
1974年に現在の社名へと変更しております。
そして2000年には、「株式会社オービック」を東証一部に上場させており、
10月23日(木)に発表した「平成27年3月期第2四半期決算短信」の内容は、
売上高→276億5千2百万円(前年比4・5%増)
営業利益→120億5千7百万円(前年比10・9%増)
経常利益→140億2千8百万円(前年比16・8%増)
と、いずれも順調に業績を伸ばしており、現在では、
グループ連結で2000名近くの従業員を擁する業界最大手の企業へと成長を遂げているのですから、
同社の創業者である野田オーナーが、「優秀な経営手腕を持つ人物」であるのは言うまでもありません。
なお、JRA馬主としての野田オーナーは、2000年から馬を走らせ始めて、
当初は個人名義でしたが、2002年からは法人名義の「株式会社ダノックス」に変更しており、
過去の代表的な存在としては、
2008年のファルコンSを制したダノンゴーゴーや、
2010年のNHKマイルCを制したダノンシャンティや、
2010年の富士Sを制したダノンヨーヨーや、
一昨年のシリウスSを制したナイスミーチューや、
昨年のアメリカJCCを制したダノンバラードあたりが挙げられます。
そして今年の野田オーナーは、ダノンシャークでマイルCSを制し、
ダノンシャンティで制した2010年のNHKマイルC以来、
約4年半振りのGI勝ちを収めるなど、先週までに昨年の「24勝」を上回る「25勝」を上げ、
「6億3973万円」の賞金を獲得しておりますが、賞金については、
昨年獲得した「6億8922万円」には、まだ5千万円近く届いておりません。
また、野田オーナーと言えば、「完全に財布が同じ」と言える奥様の野田みづきオーナーと共に、
毎年のように「セレクトセール」で高額馬を何頭も購入しており、
7月14日(月)~15日(火)に行われた今年の同セールに於いても、
お二人で計19頭に総額10億0200万円を使っております。
よって、「セレクトセール」が終わってから先週までの野田オーナーは、
「セールで使った資金を所有馬の賞金で回収したい」と考えていた筈ですが、その期間の成績は、
「19勝・獲得賞金4億6334万円」と、その内の馬主の取り分は8割の3億7067万円ですから、
まだセールで使った資金の半分も回収できておりません。
そのため、現在は野田オーナーが、「昨年の獲得賞金を上回りたい」という思いと
「セール資金の回収ペースを上げたい」という2つの思いを抱いている筈ですから、
1着賞金7000万円(馬主の取り分は8割の5600万円
の朝日杯FSに登録しているダノンプラチナについては、
この馬を管理している国枝調教師に対して、
メイチの勝負仕上げを指示している可能性が高いと見ておりました。
また、同馬は、11日(木)に栗東トレセンに移動していたため、
最終追い切りの内容を確認したところ、
キビキビとした活気溢れる動きで、
集中力の高い走りを見せていたので、
この馬の力を出せるデキに仕上がったと
判断していいでしょう
というものでしたから、見込みは正しかったと確信しております。