谷掛龍夫オーナーが中京スポニチ賞に出走させる、
ビーチブレイブについて。
谷掛オーナーの本業は、大阪府の牧方市にある「医療法人谷掛脳神経外科」の院長です。
「大阪警察病院」、「島根県立中央病院」、「天理よろづ相談所病院」、「ロンドン大学神経研究所」、
「奈良県立医科大学附属病院」などで経験を積んだ谷掛オーナーが、1981年に開院した「谷掛脳神経外科」は、
現在、「脳神経外科」、「脳血管障害科」、「頭部外傷科」、「脊髄外科」、「整形外科」「神経内科」、
「リハビリテーション科」がありまして、それぞれの患者に対し、
複数の脳神経外科専門医達が「合議診断」を行い、治療の方向性を決定するそうです。
他の病気に比べて、早期発見と早期治療が必要とされる「脳神経外科疾患」を専門としている同院は、
開院当時から、最先端のCTスキャン、エコー、脳血管撮影装置などを導入していて、
多くの病院関係者や患者から「大学病院にも引けを取らない」と評価されているそうですから、
その院長を務めている谷掛オーナーは、きっと周囲から厚い信頼を寄せられている筈です。
そして馬主としての谷掛オーナーは、2008年からJRAで馬を走らせ始めていて、
現在までに20頭以上を所有していまして、過去の代表的な存在としては、
2011年の菊花賞で4着に入り、2012年の箱根特別、
2013年の清滝特別を制したハーバーコマンドなどが挙げられます。
2013年の谷掛オーナーは、ハーバーコマンドなどの活躍によって、
「2勝・獲得賞金5295万円」という過去最高の成績を残していました。
でも一昨年は、「2勝・獲得賞金3796万円」と、
前年を大きく下回ってしまいましたから、昨年を迎えるにあたって谷掛オーナーは、
「少しでも2013年に近づけたい」と考えていた筈です。
そして実際に昨年は、獲得賞金は「4975万円」と、
2013年を僅かに下回ってしまったものの、勝利数では、今までで一番多い3勝を上げていました。
ただ、私は谷掛オーナーが、昨年の結果に満足しないで、これからも貪欲に勝利を追求してくると見ています。
と言いますのも、オーナーは、一昨年まで毎年のように「セレクトセール」に参加していましたし、
7月13日(月)~14日(火)に行われた昨年の同セールでも、
「ハシッテホシーノの2014」(牝・父キングズベスト)を4212万円(税込)で購入
「シークレットコードの2014」(牡・父ハーツクライ)を5832万円(税込)で購入
「ビーチパレードの2015」(牡・父ヴィクトワールピサ)を1296万円(税込)で購入
「トレラピッドの2015」(牡・父ハーツクライ)を2268万円(税込)で購入
と、総額1億3608万円(税込)を投じて計4頭を購入していますが、
先ほど記しました通り、谷掛オーナーが昨年に獲得した賞金は、
「4975万円」(馬主の取り分は8割の3980万円)というもので、
セールで使った資金をほとんど回収できていないのですから。
そのため、きっと今の谷掛オーナーは、
「セールで使った資金の回収ペースを早めたい」という気持ちを抱いている筈ですし、
今週、ビーチブレイブで中京スポニチ賞を勝てば、このレースの1着賞金1400万円の内、
「馬主の取り分」にあたる8割の1120万円を一気に得られます。
もちろん、私が谷掛オーナーの立場でしたら、この馬を預けている今野調教師に、
迷わずメイチの勝負仕上げをお願いしますし、最終追い切りについての報告が、
「坂路で強めに追われて、全体が52秒8、終い1Fが12秒3よいう
時計を出しておりました。馬場が渋っていたことを考えれば、時計はこ
れで十分なんでしょうし、毛ヅヤがピカピカしていたので、調整がうま
くいったんでしょう」
という報告でしたから、好レースが期待できると見ています。