新潟2歳Sに於いて「注目すべき存在」と考えているのは、

「ビッグレッドファーム」が登録している

コスモピーコックです。

「ビッグレッドファーム」は、「マイネル軍団の総師」こと岡田繁幸氏が1974年に設立した牧場でして、

1989年頃には静内に「ビッグレッドファーム真歌トレーニングパーク」を、

1998年頃には新冠に「ビッグレッドファーム明和」を、

2007年には茨城県の鉾田市に「ビッグレッドファーム鉾田トレーニングセンター」を設立するなど、

順調に規模を拡大しており、当初は繁幸氏ご自身が代表を務めておりましたが、

現在は奥様の岡田美佐子氏が代表を務めております。

そして、「コスモ」の冠名で走っている馬の多くは、

「ビッグレッドファーム」がJRAの個人馬主資格をお持ちの方に出資を呼び掛けている

「コスモオーナーズクラブ」の募集馬でして、

新潟2歳Sに登録しているコスモピーコックも該当馬です。

また、「コスモオーナーズクラブ」は、昨年の10月頃に、

コスモピーコックを含めた17頭の「2013年度募集馬リスト」(現2歳世代)を発表しており、

その募集は今年の1月末をもって終了しておりますので、この時期、他のクラブにありがちな、

「過去の募集馬を活躍させて、できるだけ多くの馬を満口にしたい」

といった思惑はないと判断できます。

しかし、今年も同クラブは、昨年までと同じスケジュールで、

10月頃に「2014年度募集馬」(現1歳世代)のラインナップを発表し、そ

れから出資の受け付けを開始する筈ですから、現在はクラブの関係者達が、

「初期段階での出資者増加に繋げるため、できるだけクラブの知名度を上げておきたい」

と考えている可能性が高いと見ておくべきでしょう。

また、「ビッグレッドファーム」は、毎年のように競走馬セールで馬を購入しており、

昨年だけでも、計61頭に総額3億9150万円を使っており、今年も、

5月19日(月)の「千葉サラブレッドセール」→1頭を600万円で購入
5月13日(火)の「HBAトレーニングセール」→3頭を4040万円で購入
7月14日(月)~15日(火)の「セレクトセール」→5頭を1億5550万円で購入
7月22日(火)の「HBAセレクションセール」→3頭を2440万円で購入
8月5日(火)の「八戸市場」→1頭を420万円で購入

と、計13頭に総額2億3050万円を使っていた上、「HBAサマーセール」に於いても、

ビックレッドファームは、計25頭に総額1億1740万円を使っていますので、

関係者達は、「セールで使った資金を、一刻も早く回収したい」と考えている筈です。

また、昨年までの状況を踏まえると、10月6日(月)~8日(水)に行われる

「HBAオータムセール」でも、購入する可能性は極めて高く、関係者達は、

 「オータムセールに向けた資金を準備しておきたい」とも考えていると判断しています。

よって、1着賞金3000万円(馬主の取り分は8割の2400万円)の

新潟2歳Sに登録しているコスモピーコックについては、

関係者がこの馬を管理している中村調教師に対して、

メイチの勝負仕上げを指示していると見ていましたので、

最終追い切りの内容を確認したところ、

「坂路で強めに追って、全体が54秒7、終いが12秒8と、
馬場が渋っとったことを考えれば十分な時計を出しとりました。
動きはとても力強く、新馬、ダリア賞を使って、馬に実が入っ
てきたと判断してええでしょう」

というものでしたから、上位入線が期待できると考えています。

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